system management
1752618 メンバー
4403 オンライン
108788 解決策
新規ポスト

ダンプデバイスのサイズの制限について

 
itoma
アドバイザー

ダンプデバイスのサイズの制限について

いつもお世話になります。

既に質問が上がっていそうな内容ですが検索しても見つからなかったので質問させて頂きます。

OSのバージョンが10.20のあたりでは、ダンプデバイスのサイズの制限があったかと思いますが(2GB)、最近(11i以降)はそういった制限は無くなったのでしょうか?

# 元もと勘違いかもしれないですが。

また「システム/ワークグループ管理 2版」のP.367にはダンプデバイスはディスクの先頭から2GB以内にないとファイルを破壊するとあるのですが、どういった理由からそんなことになっているのでしょうか?

ご存じの方がいらっしゃいましたらよろしくお願い致します。

4件の返信4
テレコム担当者
尊敬されているコントリビューター

ダンプデバイスのサイズの制限について

>OSのバージョンが10.20のあたりでは、ダンプデバイスのサイズの制限があったかと

>思いますが(2GB)、最近(11i以降)はそういった制限は無くなったのでしょうか?

HP-UX10.20 ではダンプデバイスをroot volume group以外に作ることは

出来ません。

そのために 2GB 制限があったのだと思います。

HP-UX11.0ではroot volume group以外にも作成できますし、

マシンのリブートなし(カーネルの再構成なし)に、動的にダンプデバイスの

構成が可能になりました。

ダンプデバイスのサイズの制限はファイルシステムのサイズの制限(128GB?)

に変わりました。

HPUX11.0ではデフォルトで、選択的ダンプが選択されていますが、

システムクラッシュ時にオペレータが、「ダンプするかどうか」

「メモリのサブセットをダンプするか」「すべてのメモリをダンプするか」という

選択も可能です。

詳しくは ITRC技術情報を crashconf をキーワードにサーチしてみてください。

>また「システム/ワークグループ管理 2版」のP.367にはダンプデバイスはディスクの

>先頭から2GB以内にないとファイルを破壊するとあるのですが、どういった理由から

>そんなことになっているのでしょうか?

そのマニュアルは HP-UX10.20, 11, 11i のどのバージョンでしょうか?

itoma
アドバイザー

ダンプデバイスのサイズの制限について

返信ありがとうございます。

マニュアルに関してですが、表紙を見ると11.0と書いてありますので11だと思います。(こんな番号もあります。Manufacturing Part Number: B2355-97177)

itoma
アドバイザー

ダンプデバイスのサイズの制限について

>また「システム/ワークグループ管理 2版」のP.367にはダンプデバイスはディスクの

>先頭から2GB以内にないとファイルを破壊するとあるのですが、どういった理由から

>そんなことになっているのでしょうか?

書き忘れましたが、このことからダンプデバイスは2GBというサイズの制約があるのかと思っていました。

手元にある第4版にはそういった記載が無かったので最近のバージョンでは制約が無くなったのかと思いました。
oops
貴重なコントリビューター

ダンプデバイスのサイズの制限について

ディスク先頭から 2GB 制限というのは随分古い制約です。これは古い HW の制限によるもので、現状このサイズの制約が当てはまるマシンはほぼないはずです。(この制約があるマシンには 11i はインストールできないと思います。)

その後もダンプ(raw disk dump)のサイズには、

- 物理ディスクの先頭から 4GB 以内に存在しなければいけない。

という制限がありました。ディスクの先頭からですので注意してください。ダンプ自体のサイズではありません。この制限は、

- OS(32bit kernel)

- HW(32bit I/F)

- FW(32bit IO Dependent Code, IODC)

という三つに依存しています。32bit は 4GB までのオフセットしか扱えないためです。10.20 は 32bit OS のため、kernel にすでに制約があります。

11.00 以降は 64bit kernel になっていますが、11.00 がリリースされた頃の IODC や I/F は 32bit の制約があるものが多く、kernel が 64bit になっても 4GB の制限にとらわれてしまうものが多かったですが、現状リリースされているサーバーの IODC や I/F は多くは 64bit 対応だと思いますので、この制限はとれたと言っていいと思います。ただ、古い HW によってはこの制約を受ける場合がありますので、OS が 11i でも、HW によっては lvlnboot で以下のエラーがでるでしょう。

"Unable to configure dump logical volume. Dump logical volume size beyond the IODC max address."

この制約にあてはまらないシステムであれば、たぶんひっかかるのはディスク先頭からのオフセットではなく、LVM(lvol)のサイズ制限くらいではないでしょうか?

他に、11.00 からはファイルシステムダンプなども設定でき、これは SW 的なものですから HW の制約はありません。