HPE Blog, Japan
1748154 メンバー
3674 オンライン
108758 解決策
新規ポスト
yoko_nagashima

働くことに自信が持てない方へ 不安いっぱいだった私が学んだ5つのこと

皆さんが真剣に聞いてくださいますので、こちらも熱が入ります皆さんが真剣に聞いてくださいますので、こちらも熱が入ります5月も半ばを過ぎ、新入社員研修やOJTを実施中の企業も多いと思います。この投稿ではHPEの社会貢献活動の中で、働くことに不安を抱える方々に私がお話している内容をまとめました。新社会人の皆さんや就職活動中の方々のお役に立てば幸いです。

HPEは「ワークスタート」という若者向け就業支援プログラムに協力しています。参加者の皆さんの中には働いた経験がなく、「会社」を訪問すること、スーツを着ること自体が初めてで緊張しているという方が多くいらっしゃいます。また、人とのコミュニケーションに不安をお持ちの方、自分に自信が持てない方もいらっしゃると伺っています。不安を少しでも和らげていただき、働くことが楽しみになればと思い、社員体験談の中で私個人の経験から学んだことをお話しています。

  1. クラスの人気者だけが成功する?組織には多様な人が必要
    会社は多様な人たちが協力し合って成り立っています。元気で話が上手な人だけではなく、おとなしい人やネガティブな考え方も必要になります。
    口数が少ない人の強みは「業務上の秘密を漏らさない」とも言えますし、人の相談に乗って支援したり、話を聞いて情報を集めてくる職業が向いているかもしれません。
    また、一般的にネガティブ思考は良くないと考えられがちですが、「こんな問題が起こったらどうしよう」と敢えて不安になり、問題を未然に防ぐ役割も必要です。私も業務の一環で環境法令順守を担当していますが、この中ではネガティブ思考がむしろ必要になってきます。

  2.  自分ではなく相手に関心を持つこと
    就職したばかりの頃、私は礼儀正しいことと萎縮していることを混同していました。自信がなく不安が強いため「(自分が)怒られる、失敗する」のではと考えるとそれだけに意識が向いてしまい、本来の能力を発揮できなくなってしまいます。
    自分に集中するのではなく、お客様、上司、先輩社員、取引先等、相手に関心を持ち、「相手にとってどんな振る舞いが喜ばれるか」を想像することをお勧めします。これにより、不安で声が小さくなるのではなく、相手に聞き取りやすい音量で受け答えをするなど、取るべき振る舞いを思いつくようになります。

  3.  周囲とのかかわり方
    冷たいようですが「会社の人」は基本的に辞めてしまえば会うことはありません。学校よりもずっと多様な人がいますので、職場の全員と同じように親しくする必要はない、異動・退職後は自分が尊敬する人とだけつながりを保ちつづければ良いと考えれば楽になると思います。その上で以下の行動をお勧めします。
    • 同期・近い先輩:
      仕事ができる人がいたら、自分と比較して落ち込むのではなく、行動や考え方をまねてみたり、影でどんな努力をしているか教えてもらい、できるものは取り入れましょう。

    • 上司・シニア・他社:
      社会には若手を応援したい・引き上げたいと思っているベテランが必ずいます。自分の職場にいない場合は社外の勉強会などの場で見つかることがあります。見つけたら積極的に情報やアドバイスをもらい、成長した姿を見せ、大いに感謝しましょう。

  4.  常に新しいことを学ぼう
    仕事の内容に関わらず、興味のあることは何でも参加し、学んでみましょう。インターネットのおかげで無料で得られる情報も多いですし、大学や企業等の開催する講演もお勧めです。学んだことが後日思わぬ場面で役立つこともあります。また、日本の人口が減っていく中、国外で起こっていることに目を向けていくことも大切です(必ずしも外国語を上手に使うことではなく、日本語で良いので国外にも関心を持つということです)。

  5.   ITの力で生まれる仕事・変わる働き方
    HPEも「アイディア・エコノミー」という概念を提唱していますが、ITや物流の力によって、斬新なアイディアを持った個人や企業が新しいビジネスを起こし、それが既存の業界や大企業を脅かす時代になりました。
    次々と生まれてきている新しいサービスを積極的に使って生活を便利に・豊かにしたり、就職先として考えてみることをお勧めします。また、ITを活用した在宅勤務をはじめ、これからの働き方が大きく変わろうとしていることも頭に入れておくと良いと思います。

職場見学には過去4回お越しいただいておりますが、参加者の皆さんは毎回積極的に質問してくださり、また、「『ネガティブでも良い』という話に安心した」「社員の方でも不安になったり迷ったりすることに安心した」「質問に真摯に答えてくれて嬉しかった」といった感想文を送ってくださいます。

日本の若者は諸外国と比較して自分を肯定的にとらえている割合が低く、また、働くことに様々な不安を抱えているといわれています(内閣府調査)。


思い起こせば私も就職当初は不安でいっぱいでしたし、同期から遅れているように思えて落ち込んだりしていました。社内外の多くの方々にアドバイスや成長の機会をいただいたおかげで少しずつできることを増やし、就職当初は想像もつかなかった仕事をしています。このような活動を通じて、今後は私が不安を抱える方の力になれればと考えています。

話すことで私自身もキャリアの良い振り返りになり、刺激をいただいています。またお越しいただけることを楽しみにしています。

若者の就業支援プログラム ワークスタート
ワークスタート東京しごと財団の委託によりNPO法人「育て上げネット」が運営している7週間の就業支援プログラムで、就職を希望しているが働くことに不安を抱えている34歳以下の若者が対象だそうです(詳細はこちら)。弊社では20166月より依頼を受け、ワークスタートのプログラムの一つである職場見学(オフィスツアー・社員体験談)の中で、HPEオフィスにお越しいただいています。

0 感謝
作者について

yoko_nagashima

ヒューレット・パッカード エンタープライズによる環境・社会貢献の取り組み Living Progress についてご紹介いたします。世界規模の取り組みからオフィス周辺地域に密着した活動まで幅広くご紹介します。 * 2015年10月31日以前の投稿は、HP Inc.との分社前の情報を含みます。