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ミライケータイプロジェクトに参加してきました

先日、大学のミライケータイプロジェクト秋の合同合宿に参加してきました。

ミライケータイプロジェクトとは、大学三年生の授業の一環で、学生達でスマートフォン向けのサービスの企画からアプリの開発、ビジネスモデルの検討を複数の大学が合同で一年間かけて行うものです。
また、最後にイベントや企業などで成果を発表し、HPEでも毎年2月に発表会をして頂いております。

合宿中の議論の様子合宿中の議論の様子今年は、公立はこだて未来大学、専修大学、神奈川工科大学、法政大学の4大学合同で、学生は約40名、先生方やOB、企業のアドバイザーが十数名参加しています。
普段は、SkypeやWiki等を使って、遠隔地同士でコミュニケーションを取りながら進めていきますが、合宿が春と秋の2回あり、春は今年作るアプリを学生達で決定し、秋は開発中のアプリのお披露目や進捗の確認、発表会に向けての意識合わせを行います。

特に秋の合宿は、進捗が芳しくなかったり、開発とビジネスモデルの認識のずれなどが露見し、夜中の二時、三時くらいまで学生同士で活発に議論しています。
やはり、実際に顔を合わせて話し合うのは重要だとつくづく思い知らされます。が、40後半のオジサンは深夜まで付き合うのがかなり辛くなってきました...

開発中のアプリのお披露目開発中のアプリのお披露目ミライケータイプロジェクトは、12年前から毎年行われており、私は初期の頃から毎年参加しています。
以前は携帯電話のアプリが対象だったので、iアプリやBrewなど制約の多い中、必死で開発をしていましたが、近年はスマートフォンの登場で、機能の幅も広がり開発も作りやすくなりました。毎年、iOS、Android、HTML5を対象とした2〜3種類のアプリを個別のグループに別れて開発していきます。

ただ、デバイスやツールが発達しても、提供するサービスのエクスペリエンスは変わらないかなと思います。特に近年はさまざまなサービスが溢れているため、斬新なアイデアもなかなか出にくい状況になりつつあります。しかし、そこは学生ならではの斬新な発想で、オジサンにはなかなか思いつかないようなアイデアが沢山出てきます。

去年面白かったのは、互いにスマホを持ってグータッチするとアドレス交換、みんなで上にかざすとその場の人達で写真の共有と、ジェスチャーでコンテンツシェアを行うアプリです。
端末を振り回してその挙動でコマンドを発行するという発想は、今迄あまり無かったなと感銘を受けました。
ただ、実際に実装してみると、加速度センサーの変動値からジェスチャーの判定を行うことが非常に難しいそうで、デモでは三つのジェスチャーをなんとか認識できるようにしていました。
しかし、ビジネスモデルは「有料会員は自分の好きなジェスチャーを登録できる」なので、様々なジェスチャーを簡単に登録できるかが実ビジネスでは重要になります。

自分で試作したジェスチャー認識の例自分で試作したジェスチャー認識の例そこで、ディープラーニングを使えば簡単に出来る!?と思い、勉強がてら実装してみました。
HTML5で検出したセンサーの値をそのままRNNで学習させてみたのですが、結構良い感じで識別できます。
ディープラーニング恐るべし。
そして学生の発想も恐るべし。
これからIT業界もIoTやAIと大きく変わっていきそうです。
今の学生達が、その発想と活力で世界の中で活躍していく事を期待しています。

 

 

 

ワンタン麺の例ワンタン麺の例余談ですが、私はラーメンが大好きで、ほぼ毎日の昼食はラーメンだったりします。
合宿場の最寄り伊勢原駅の近くのラーメン屋。毎回ここで食べて行きます。
最近は少なくなってきた、昔ながらの普通に美味しい醤油ラーメン。
2日連続で来たからか、ラーメン屋の店主が話しかけてくれました。
話しの中で店主が「将来はAI同士の戦いになるのかね」と話したので、こういった場でもAIの話題が普通に出る時代になったんだなと実感しました。
ただ、このラーメンの味をAIで実現できる日は、まだまだ遠い気がします。 

 

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