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Masazumi_Koga

『篠田の虎の巻』 第7弾公開!PostgreSQL 10 beta 1に対応!

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ついに、PostgreSQLの技術文書「篠田の虎の巻」7弾が公開されました。今回の第7弾は、みなさん待望の

PostgreSQL 10 Beta1

に対応です。篠田の汗と涙の結晶をここに公開します。

  • 日本語版「篠田の虎の巻」第7弾のダウンロードはこちら
  • 英語版「篠田の虎の巻」第7弾のダウンロードはこちら

今回のPostgreSQL 10 beta1の目玉機能は、一体どのようなものでしょうか。PostgreSQL 10の主な新機能は、以下の通りです。

■ パーティション・テーブル

大規模なテーブルを物理的に分割する方法として、パーティション・テーブルが提供されます。従来の継承テーブルを利用したテーブル分割と異なり、データ格納時のパフォーマンスが大幅に向上しています。パーティション・テーブルの提供により、大規模なデータベースの構築がより容易になります。

■ Logical Replication

  Logical Replication機能により複数インスタンス間で一部のテーブルのみレプリケーションをおこなうことができます。従来のストリーミング・レプリケーションではスレーブ側インスタンスは読み取り専用でしたが、Logical Replicationで同期されているテーブルには書き込みを行うこともできます。このためスレーブ側インスタンスに分析クエリー用のインデックスを作成することもできます。

■パラレル・クエリーの拡張

PostgreSQL 9.6では、大規模なテーブルの検索性能を向上させるためにパラレル・クエリー機能が提供されました。パラレル・クエリーはPostgreSQL 9.6ではSeq Scanだけで利用されていましたが、インデックス検索、マージ結合、ビットマップ結合等、多くの場面でパラレル・クエリーが利用できるようになりました。大規模テーブルに対する検索性能の向上が期待できます。

■ Quorum-based同期レプリケーション

同期レプリケーションを行うインスタンスを任意に選択するQuorum-based同期レプリケーションが利用できるようになりました。

■ Hash IndexのWAL出力

従来のバージョンはWALを出力しなかったハッシュ・インデックスがWALを出力するようになりました。このためハッシュ・インデックスをレプリケーション環境でも利用できるようになりました。

■ 待機イベントの出力増加

pg_stat_activityカタログには出力される待機イベントが大幅に増えました。またすべてのバックエンド・プロセスの情報が格納されるようになりました。

日本のお客様にキチンと導入できるの?

篠田が所属する日本ヒューレット・パッカードのテクノロジーコンサルティングの部隊は、PostgreSQLの導入サービスを手掛けています。篠田の部隊では、以下のようなサービスを実施しています。日本のお客様に合うように、篠田が確実なコンサルティングを行い、システムを導入します。ご安心下さい。

PostgreSQL導入サービス

OSS-DBって、よくメディアでも取り上げられるため、目にすることが多いかもしれませんが、実際は、どうなのか、はじめて導入されるお客様にとっては、実際の導入の容易さや要求されるスキルなども気になりますよね。HPEでは、OSS-DBを初めて導入されるお客様に対する教育、導入、コンサルティングを実施しています。

Oracle Databaseからの移行サービス(アセスメント)

最近よく話題にでる、プロプラエタリの商用データベースからの移行です。Oracleデータベース等から、他のデータベースへの移行の難易度をアセスメントします。なんと、難易度アセスメントはツールを使って行います!そして、よく懸念事項としあがる「データの移行」も必要に応じて行います。

PostgreSQL標準化サービス

いまやクラウド環境でも、OSS-DBは使われていますが、適切なパラメータの設定などが必要です。そこで、クラウド環境に移行する前提で、パラメーター等の標準化を行います。

PostgreSQLパフォーマンス・チューニング

OSS-DBに限らず、データベース技術者の頭を悩ますのが、性能問題です。性能問題を抱えたPostgreSQLのチューニングを行います。

最近、商用データベースのライセンス金額によるコスト負担増の問題が話題になり、商用データベースから、別ベンダーのインメモリ型データベースへの移行や、OSS-DBへの移行の話が増えつつあります。篠田の虎の巻、そして、篠田のテクノロジーコンサルティングを是非採用してみてください。今までの商用データベースのコスト負担増のもやもや感も、解消されるに違いありません。

masazumi_koga (Twitter: @masazumi_koga)

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作者について

Masazumi_Koga

Hewlett Packard Enterprise認定のオープンソース・Linuxテクノロジーエバンジェリストの古賀政純が技術情報や最新トピックなどをお届けします。保有認定資格:CCAH(Hadoop)/RHCE/RHCVA/Novell CLP/Red Hat OpenStack/EXIN Cloud/HP ASE DataCenter and Cloud等