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MasayoS

エバンジェリストがIoTとThe Machineを語る!~Hewlett Packard Enterprise Day 2016 大阪開催報告~

2016年7月26日、大阪・梅田のハービスホールにて、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)としては西日本で初めての大規模イベント「Hewlett Packard Enterprise Day 2016 大阪」を開催しました。当日はあいにくの雨でしたが、約400名の方にご参加いただき、大盛況のイベントとなりました。

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 今回のイベントでは、以下の3つのテーマを取り上げました。

  1. ヒューレット・パッカード エンタープライズの最新戦略のご紹介
    アイデア・エコノミー(アイデアの経済)、そしてそこから起きるデジタル・ディスラプション(デジタルが起こす創造的破壊)という劇的な世の中の変化を踏まえ、あらゆる企業がITを武器としてビジネスを進化させるために、ヒューレット・パッカード エンタープライズはお客様に今必要とするソリューション、そして未来のためのイノベーションを提供していく、というメッセージをお伝えすること
  2. お客様のビジネスに貢献するための具体的ソリューションと事例の紹介
    上記のために「今」提供する4つのトランスフォーメーション・エリア、すなわち「ハイブリッド・インフラへの変革」「デジタル・エンタープライズの保護」「データ指向経営の推進」そして「ワークプレイスの生産性向上」について、最新のポートフォリオ、事例、ソリューション、製品とテクノロジーをお伝えすること
  3. 「未来を加速する」イノベーションの紹介
    「未来のためのイノベーション」の一例として、特にIoT(Internet of Things)分野で展開していくエッジ・コンピューティングへの取り組みと、現在ラボで精力的に研究が進められている技術「The Machine」によるコンピューティングの抜本的改革をエバンジェリストからお伝えすること

会場では、この3つのテーマに沿って、3社による事例講演を含む11のセッションが行われました。

トラックA「ハイブリッド・インフラへの『変革』」でご講演いただいた沖縄クロス・ヘッド様からは、HPE Helion OpenStackを活用した次世代データセンター構築への取り組みと、その利点を生かしたアジア市場への挑戦についてご紹介いただきました。

またトラックB「ワークプレイス生産性の『向上』」では、パナソニック インフォメーションシステムズ様より、同社がHDIソリューションを活用して取り組む自社の生産性向上、社員のモチベーション向上のための取り組みを、わかりやすくご紹介いただきました。

トラックCでは、大阪を本社とするSIerであるロックオン様から、同社が展開するマーケティング・オートメーション プラットフォームにおけるVerticaの採用についてご紹介いただきました。

これらの事例はいずれも西日本を拠点とする企業が最新テクノロジーの力でより広い市場に向けてビジネスを展開している好例であり、単にベンダー側の視点だけで製品やソリューションを紹介するばかりでなく、ユーザー側の視点からも実際の導入体験を聞けるということで、大変好評でした。

_MG_1904.jpg会場では、並行して、セッションに関連した製品・ソリューション展示もご用意しました。展示会場では各製品のエキスパートが常駐し、ご来場の皆様のご質問に丁寧にお答えしました。

この日の展示製品の中には7/21発表のHPE Moonshot System用カートリッジの最新製品など、今回が初出展となった製品もあり、特に興味をお持ちいただいたお客様やパートナー様にとっては、よりよい情報交換の場としてイベントが活用されていた様子がうかがえました。

そして、この日を締めくくるエバンジェリストセッションでは、弊社エバンジェリストの重松と三宅より、6月に開催されたDiscover Las Vegasの様々なトピックから、特にIoT分野におけるHPEのアプローチと、研究所で開発されているコンピューターの歴史を変えるテクノロジー「The Machine」の最新情報を中心にお伝えしました。

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IoTは、世の中の様々なものにセンサーを配置し、ネットワークに接続することで、リアルタイムに世の中の姿を把握し、素早い(あるいは自動化された)アクションにつなげることができる技術として着目されていますが、その増え続けるセンサー/デバイスのデータがすべて文字通り「インターネットに直結」され、クラウドの中に投じられるとすれば、あっという間に世の中の処理能力(コンピューティングだけでなく通信回線も含む)は破たんしてしまいます。HPEはこの点に着目し、できるだけデータをエッジ(現場に近い側)で処理する方式=エッジ・コンピューティングが、今後のIoTソリューションには必要だ、と提唱しています。今回のエバンジェリストセッションでは、重松がこのために開発された専用サーバー「HPE Edgeline」(日本国内未発売)を紹介し、HPEは今後この分野に注力し、より効率的でエネルギーや通信回線の制約に対応できるIoTの活用をお客様と一緒に進めていく、と語りました。

また、三宅からは、さらにその先にある未来として、ユニバーサルメ_MG_2899-trim.jpgモリ(計算処理と情報記憶の両方の機能を果たすメモリ)とフォトニクス(電子に代わり光で回路をつなぐことができる技術)が実現する次世代のコンピューティング装置「The Machine」を紹介し、この技術の実現によって可能になる「データ・ドリブン・コンピューティング」の構想を紹介しました。The Machineの登場により、データをコンピューターに合わせて加工するのではなく、データに合わせてコンピューティング装置が自在に組み合わされ処理を行うことが可能になります。その結果無駄な処理が少なくなり、計算結果が速く、しかもより小さな装置で得られるようになり、電力消費も圧倒的に減少します。しかもこのテクノロジーは、そう遠くない未来にお客様にご覧いただけるところまで開発が進んでいるのです。

このように、エバンジェリストセッションでは、Hewlett Packard Enterprise Day 2016 大阪の締めくくりとして、HPEはこれからも、今お客様のビジネスのお役に立つソリューションをご提供すると同時に、未来に必要とされるイノベーションをも見据えて研究開発を行っていることをお伝えし、全日程を終了しました。

日本ヒューレット・パッカードでは、今後もこれからの時代のビジネスを推進する原動力としてのITの最新事情と活用方法を、さまざまな方法でお伝えしてまいります。今後とも、弊社主催イベント開催の折には、ぜひご参加を検討いただけますと幸いです。

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作者について

MasayoS

日本ヒューレット・パッカード マーケティング担当です。ブログを通じて、ヒューレット・パッカード エンタープライズのソリューション関連情報やイベント告知などを情報発信してまいります。