位置情報のビジネス活用(Aruba Meridian)

[hiik]

スマートフォンの普及に伴い、企業がスマートフォンを活用したサービスの提供が広がっています。スマートフォンはユーザが持ち歩くという特性上、今、その場所にいるということを活用できるので、今まで出来なかった新しいサービスが提供出来るようになってきました。今回、スタジアムを始め、空港、ホテル、病院、博物館、ショッピングモールなどで使われている、ArubaのMeridianについてご紹介します。

Meridianの最大の特徴は、位置情報を使ったサービスをユーザへ提供することで、会員組織を活性化し、売り上げ向上につなげるという一連の流れを、簡単に提供できる点です。どの企業もWebを使い、ユーザへの情報提供をしています。また、メールなどでの最新情報・キャンペーン情報などの提供を行い、ユーザがお店／建物まで来るように誘導しています。ここからさらに一歩進んだサービスを提供することで、他社との差別化ができ、コミュニティの活性化が進みます。

Meridianのサービスですが、まずユーザが建物に入った際、最初に提供されるサービスは道案内です。購入した座席、飛行場のゲート、モールでのお店の場所や店舗内での品物の場所に向けての道案内が可能です。アメリカで今年スーパーボウルが開催されたLevi’sスタジアムでは、試合の観戦中で移動したくない人に向けに、お店の人がオーダーした人の場所まで、食べ物・飲み物をデリバリするサービスを提供しています。これにより、今までユーザが試合を見たくて我慢していたという、潜在的な販売機会の掘り起こしに成功しました。また、人がたくさんいる場所では、お互いに見つけるのに苦労することがあります。ユーザ同士の位置を交換できるFind Friendsという機能を使えば、特に、子供とはぐれてしまった場合など、どこにいるのかをすぐに見つけることが出来るようになります。

 人の移動についてのサービスの次は、その場所での情報提供です。こちらは、プッシュでビデオ広告やキャンペーンの連絡、商品の詳細についての説明、メンテナンスする機械のマニュアルの提供などが可能です。これらのコンテンツは、例えばユーザの購買履歴との連携をさせることで、ユーザの嗜好に合わせたコンテンツの個別配信も可能になります。また、これらのコンテンツを各種言語で準備することで、人の対応だけでは対応しきれない、複数言語でのきめ細やかなサービスが提供可能になります。

最後に運用ですが、Meridianのキャンペーンマネジメント機能により、キャンペーンの通知件数と滞在時間の変遷を把握する事で、より効果的なキャンペーンが可能なります。また、大規模環境で課題になる多数のビーコンの運用管理についても、Arubaビーコンなら集中管理が可能になります。

今後、外国人観光客の増加が見込めるところでは、位置情報を活用した、複数言語でのきめ細やかなサービス提供が、ますます増えることでしょう。

甲子園歴史館: http://www.arubanetworks.com/ja/company/press-releases/aruba-beacons/

2016年夏季オリンピック公式空港：http://www.arubanetworks.com/ja/company/press-releases/riogaleao-airport-upgrades-travel-experience-30-million-anticipated-passengers-hpe-aruba/