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八木芳孝

【連載】第6回--HPE Synergy×StratoscaleでCloud Experience On-Premise! 実践編

皆さん、こんにちは日本ヒューレット・パッカードの八木 芳孝(やぎよしたか)です。

Synergyのエコシステムの紹介する本連載。第6 回は、ハイブリッドITを実現するStratoscale社のSymphony製品の実践編をご紹介します。

 

前回のおさらい

少し日が空いてしまいましたが、以前の連載でSymphonyの基本をご紹介しました。AWS互換のAPI・SDKを通じて、EC2・VPC・EBS・S3といったIaaS関連サービスを簡単にデプロイできる製品です。

図1、2は全体のサービスのOverviewを表していて、大きく「Region Management」と「Region Services」に分かれます。「Region Management」はクラスターノードの監視やネットワークなどの構成管理を行います(図1)。いわゆる、インフラ管理者が行う内容です。「Region Services」は、その層よりも上の操作を行います。例えば、仮想マシン(VM)、データベース(DB)、ネットワークやロードバランサ―(LB)の作成、さらにはMapReduce、Kubernetesの作成等です。主にユーザーが操作するサービスになります(図2)。

今回は、実践編として「Region Services」からストレージ、ネットワーク、仮想マシンの基本操作をご紹介していきます。

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図1: Symphony - Region Management 一覧

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図2: Symphony - Region Services 一覧

 

ネットワークの基本操作

図2の「Networking」を選択すると、Symphony上でオーバーレイネットワークの作成等を行うことができます。以下では、「Private_Net」という仮想ネットワークを作成している例になります(図3)。作成後、Private_NetからIPアドレスが払い出され、自動的にVMに割り当てられます。

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図3: 仮想ネットワーク作成

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図4: 作成したネットワークの確認

 

ここでは、仮想ネットワークのみの紹介ですが、AWSで使用されるVPCやIGW等も作成可能です。

 

ストレージの基本操作

Symphony内で使用されるデータ領域(Storage Pool)には、2種類あります。

1つ目がCephを使用してローカルディスクでSDSを組む方法。2つ目がNimbleストレージなどの外部ストレージを使用する方法です。これらのStorage Poolをユーザーは「Symphony Block Storage Service」(AWS – EBS互換)、もしくは「Symphony Object Storage Service」(AWS – S3互換)で使用するか選択できます。

以下は、NimbleからBlock Storageを10GB作成する手順を記載します。図2の「Block Storage」を選択すると、管理されているVolumeが表示されますので、この画面から、Createしてみましょう。名前やサイズ入力するだけで簡単に作成でき (図5)、一覧にNimbleボリュームが作成出来たのを確認できます(図6)。同様にNimbleのコンソールで見ても作成されているのがわかります(図7)。

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図5:  Nimbleから10GB Volume作成

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図6:  Block Storage一覧

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図7:  Nimble上で作成したVolumeの確認

 

仮想マシンの基本操作

次に、仮想マシンの作成を行ってみましょう。

Symphonyでは「t2.micro」といった、AWS EC2で選択できるインスタンスのタイプが選択できます(図8)。

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図8:  Symphony上でのインスタンスタイプ一覧

 

今回は、このt2.microを使用して簡単なLinuxインスタンスを作成していきたいと思います。図2の「Instances」から必要な名前を入力し、用意してあるVMのイメージを選択、ネットワークは先ほど作成したPrivate_Netを選択してください。これだけで簡単かつセルフサービスでインスタンスが作成されます(図9)。

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図9:  インスタンス作成の画面

 

早速起動してみましょう。先ほど作成したPrivate_NetからIPが割り当てられていることも確認できます(図10)。また、仮想マシンのコンソール画面も表示することが可能です(図11)。

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図10:  作成したインスタンスの確認

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図11:  作成したインスタンスのコンソール画面

今回は、実践編としてネットワーク、ストレージ、仮想マシンの基本的な作成方法をお伝えさせて頂きました。Stratoscale社の製品Symphony はAWSのように簡単に操作でき、クラウドのような使いやすさがオンプレで体験できます!

もう少し詳細な説明が聞きたいなどのご要望があれば、担当営業もしくはHPEでStratoscale製品を担当している私(yagi@hpe.com)までご連絡ください!

HPE’s Partner Program

https://h20195.www2.hpe.com/V2/GetDocument.aspx?docname=a00049551ENW

https://www.hpe.com/us/en/servers/server-partner-program.html

https://www.stratoscale.com/press/stratoscale-joins-hpe-partner-program/  (Stratoscale)

HPE Synergy

https://www.hpe.com/jp/ja/integrated-systems/synergy.html

八木芳孝
ハイパーセールスエンジニア
日本ヒューレット・パッカード株式会社

twitter.com/HPEJapan
https://www.linkedin.com/in/yagi-812873158/
hpe.com/jp



 

作者について

八木芳孝

HPEでサーバープリセールスをしています八木です。 本ブログでは、サーバーだけに限らず、多くのISVソリューションを紹介します:)趣味は仕事。特技も仕事。yagi@hpe.com