HPE Blog, Japan
1748029 メンバー
5330 オンライン
108757 解決策
新規ポスト
Tech_Power_blog

NonStop Technical Boot Camp 2016 技術レポート

 

NonStop Technical Boot Camp 2016開催概要

2016年11月13日(日)~16日(水)の4日間に渡り、米title.jpg国サンノゼ フェアモント サンノゼ ホテルにてNonStop Technical Boot Camp (TBC) 2016が開催されました。NonStop TBCはConnect(HPE
Business Technology User Group)が主催するNonStop サーバー最大の技術イベントです。5回目を迎える本年は、全世界の30カ国以上・500以上の参加者が集い、HPEのNonStopサーバーの製品開発担当者やNonStop ISV パートナー、さらにNonStopサーバーのユーザー様などによって100以上の有益な技術セッションが実施されました。協賛企業は過去最多の47社に上りました。日本からも昨年に続きジャパンツアーを企画、総勢19名のお客様にご参加いただきました。

 

エクゼクティブキーノートセッション

キーノートセッションでは、Randy Meyer (米国HPE本社 Vice President, Mission Critical Solutions Director) によりNonStop各事業体が二桁成長を達成し、戦略製品としてNonStopサーバーへの開発投資をコミットしていると、冒頭力強いコメントがありました。また、好調なNonStop Xの更なる将来戦略に加え、昨年のTBCで発表された仮想NonStop構想の具体的な技術概要や、データベース互換サービスなどの新機能も紹介され、クラウド対応のミッションクリティカルシステムとして更に適用領域の広がりを予感させるメッセージが発信されました。

左:Randy Meyer左:Randy Meyer  右:キーノートセッションの様子右:キーノートセッションの様子

2016年はNonStop Xの適用が大きく広がった年でした。予定通り8月にはNSADI(コードネームYUMA: InifinibandによるNonStopとLinuxのハイブリッド接続) が登場し、NonStopの適用分野の更なる可能性を感じさせた年となりました。 

NonStop 製品戦略NonStop 製品戦略

2017年はNSADIに続き、Virtualized NonStop (以下vNonStop) の登場が予定されています。NonStop OSを仮想環境で可動させることで、オープン環境との親和性、DBaaS等、更なる適用場面への可能性を躍進させます。

vNonStop とは・・・

vNonStopのアーキテクチャーvNonStopのアーキテクチャー

通常の仮想環境は、仮想マシン内にゲストOSがデプロイされるため、仮想マシンがダウンするとその上のOSは停止します。一方vNonStopは、仮想マシンがNonStopの一つの仮想CPUとして構成されるため、単一の仮想マシンがダウンしてもNonStop OSは停止せず、プロセスペア技術によるテークオーバー処理で業務処理も継続が可能です。
vNonStopの初期リリースでは、OpenStack対応のLinux KVMに対応し、業務要件にあわせた様々なHW環境に対応する予定です。下図は2台のIAサーバーで構築した最小構成のイメージです。

vNonStop最小構成イメージvNonStop最小構成イメージ

併設された展示コーナーには、Proliant DL380 2台という非常にコンパクトなHWの上に、2ノードのvNonStopを稼動させ、互いをEXPANDプロトコルで通信させるというデモが展示され、人気を博していました。
 

ブレークアウトセッション

米国HPEのNonStopサーバー製品開発担当者やNonStop ISV パートナー様、さらにNonStopサーバーのユーザー様によって実に3日間で100以上の有益な技術セッションが実施されました。
セッションでは、NonStopサーバー製品に関する最新の技術動向やユーザー様のベストプラクティスなどNonStopサーバーに関する様々な情報が幅広く紹介されました。
本年は日本電気株式会社 松友様とHPE Presales 原がセッションを担当し、昨年発表したミッションクリティカルな業務における重要な技術要素についての成果を発表しました。
 

パートナーブース(展示コーナー)

45
社以上のパートナー・パビリオンがセッションに併設され、各種パッケージソフトウェア、DRソリューション、セキュリティーソリューション、運用ツール、開発ツールなどが広く紹介されました。詳細の製品説明を受け、意見交換をするために広い談話スペースも設けられており、お客様に大変好評でした。


 

vNonStopの登場により、クラウド環境においてもミッションクリティカル環境で実績豊富なNonStop OSが利用できるようになり、高可用性が必要なサービス構築の際の有力な選択肢が増えることになります。

今後のHPE NonStopサーバーの進化にぜひご注目ください。

 

(文責:シニアITスペシャリスト 原敏光)

 

0 感謝
作者について

Tech_Power_blog

「HPE Tech Power Club」のコミュニティアカウントです。テクノロジスト、アーキテクト向け情報を発信します。