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NonStop on Cloud が遂にリリース!NonStopサーバーフォーラム2017 最新情報

NonStop サーバーフォーラム 2017開催概要

ミッションクリティカルシステム向けクラウド環境「NonStop on Cloud」の国内リリースに伴い、2017年4月11日、NonStop サーバー フォーラム2017が開催されました。米国本社Program manager Jonathanからはの製品戦略や最新技術情報が発信されたほか、日本初となるデモンストレーション、NonStopサーバーお客様事例と、盛り沢山の最新情報が発信されました。 

 

<<はじめに>><HPE DCHC製品統括本部長 本田><HPE DCHC製品統括本部長 本田>

HPE データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括本部長 本田より、NonStop サーバーの工場出荷金額を2015年と2016年で比較した結果、HPE全体で1.5倍、日本は各国でトップ2.8倍であったという報告がされ、NonStop on Cloud として発表されたVirtualized NonStop(vNS)NonStop SQL/MX 3.5への期待が高まる中、次のセッションへ繋がれました。

 

<<いよいよ登場、NonStop on Cloud >><Program Manager Jonathan Sechrist ><Program Manager Jonathan Sechrist >

米国HPE本社 NonStop on Cloudのプログラムマネージャー Jonathan Sechrist からは、昨今のIT変革に対応するためにはビジネスの中心に最新のデータを保持するdigital coreを構築する事が重要であり、この中核を成すミッションクリティカルソリューションとしてHPE NonStopサーバーが最適であると説明がありました。

 なかでも迅速性・柔軟性が求められるクラウド環境ではプラットフォームに依存しないvNSがあてはまるとし、Phase1でリリースされた OpenStack対応のvNSと、DBマルチテナント対応/異DBとの互換性機能を提供するNonStop SQL/MX 3.5の後には、Phase2でVMware対応Phase3ではHyperV/Azure対応とIn Memory DB 対応が予定されており、HPEとしてのNonStopサーバーへの期待値も明確になりました。

そしてNonStop i、NonStop XシリーズはNonStopの基本機能を提供するオンプレミス製品として販売を継続していくと発表しました。

<NonStopサーバー適用領域の拡大>                  <ミッションクリティカルコンピュート変革のための選択肢><NonStopサーバー適用領域の拡大>                  <ミッションクリティカルコンピュート変革のための選択肢>最後に、Virtualized NonStop と Database Serviceによるデジタルコア変革に触れ、Virtualized NonStopがオープン環境との親和性に加えDBaaSとしても更に適用場面を広げていくとコメントし、オープンセッションが終わりました。


<<Virtualized NonStop とDatabase Compatibility技術概要>>

つづいてシニアITスペシャリスト 原 敏光より、vNSの具体的な構成例と、データベース製品NonStop SQL/MX3.5の追加機能について説明されました。

まず、vNSは複数の仮想マシン上で1つのNonStop OSとして稼動する製品であり、その構成は OpenStackでデプロイ、管理を行うことをデモを交えて説明しました。

<vNS+OpenStack>                          <OpenStackでvNSを構成する様子><vNS+OpenStack>                          <OpenStackでvNSを構成する様子>

構成はお客様の環境・要望に合わせた柔軟な対応ができるとし、検証向けの集約性優先型複数ノードを集約したあいのり型信頼性優先型の3つのタイプが紹介されました。そして新規で導入する場合のリファレンス実装を紹介し、最小構成ではわずか10U程度のスペースでNonStopサーバー環境が立ち上がると説明しました。

 また、NonStop SQL/MX 3.5では、空文字とNull文字を同等に扱うOracle DatabaseのVARCHAR2型をはじめとするデータ型の拡充、PL/SQLの移行を見据えたPL/MXのリリースマルチテナント機能の提供等、異DBからの移行を容易にするための機能拡充がされている事が紹介されました。

<vNS無停止デモの様子><vNS無停止デモの様子>最後に4CPU構成のvNSの無停止デモが披露されました。DBへの更新処理実行中に1つの仮想CPUを強制停止させました。するとプロセスペア技術により320ミリ秒で瞬時にテイクオーバーが行われ、業務は継続される事が実証されました。

 

 

 <<お客様事例>>

株式会社 ファミリーマート システム運用部基盤 システム運用グループ マネージャー 高橋様より「ノンストップ・サプライチェーンを目指して ~経営統合とブランド転換を見据えた止まらないサプライチェーン~」と題して、NonStopサーバー導入のメリットと今後への期待をご講演いただきました。
三井住友カード株式会 専務執行役員 森様からは、「HPE Virtualized NonStopへの想いを込めて」と題して、全てが繋がるデジタル社会に必要となるベース技術は、疎結合の繋がりであり、NonStopのアーキテクチャはこれに合致しているとご説明いただきました。そしてHPEへはNonStop on Cloudの更なる充実、付加価値の提供を期待するとコメントを頂きました。
両事例ともに来場されたお客様からも大変好評でした。

約2時間半のセミナーでしたが、熱気に包まれた空間であっという間に時間が過ぎていきました。
今後のHPE NonStopサーバーの進化にもぜひご注目ください。

<<文責:ITスペシャリスト 竹内 路恵>>

 

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