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八木芳孝

【連載】第2回--HPE SynergyでInfrastructure as Code!?

皆さん、こんにちは日本ヒューレット・パッカードの八木 芳孝(やぎよしたか)です。

HPE  Synergyのエコシステムの紹介する本連載。第1回は大盛況で多くの方にアクセスいただきました!

第2回は、SynergyとAnsibleで実現する「Infrastructure as Code」(以下、IaC)について紹介します。

 

そもそもIaCとは?

IaCはインフラ環境の設定手順をコード化することを指します。例を挙げると、Ansible等の構成ツールと組み合わせて、インフラ環境の自動化、バージョン管理、CI(継続的インテグレーション)を実現するなどです。これにより、これまで手作業で行っていた作業の代わりに、IaCによる自動化が可能になり、図1のような多くのメリットを得ることができます。

 1.png

図1 Infrastructure as Codeのメリット

 

IaCの落とし穴 

AnsibleによってIaCし、ソフトウェアの構築を自動化出来る一方で、ハードウェアの構築は依然として手作業で行わなければならないものが多くあります。

具体例を挙げてみましょう。 

・ネットワークの結線作業

・サーバー初期設定(BIOS)

・OSのインストール作業

・など

 

Synergyでは上記の作業を同封される「HPE OneView」から操作することできます。このOneViewはREST APIにも対応しているので、簡単にコード化することが可能です。

つまり、従来当たり前のように行っていた手作業は、Synergyだとコードを変えるだけで自由自在に済ませることができます。さらに言えば、わざわざデータセンターに出向かなければならなかったケーブルの差し替えなどのハードウェア作業さえも、ソフトウェアデファインド技術でリモートからできるようになります。

 「自分はインフラ屋なのでコード書けないし・・・」と思われた方、

直接REST APIをたたく必要はありません。HPEでは「Ansible Modules for HPE OneView」というAnsible用のモジュールを用意しているので、Ansibleから簡単にハードウェアの設定を行えます。

 

Synegy×Ansibleを活用したハードウェアからアプリまでIaC

HPE Synergyでは、通常のPlaybookにハードウェアの設定を記載するだけでハードウェアの構築からアプリケーションまで「すべて自動化」出来ます。

図2はコード化したハードウェア設定の例です。

2.png

図2 Synergyを活用したハードウェアの自動化

 

また、HPEではこのSynergyとAnsibleのソリューションをパッケージとしても販売しています。

このパッケージはSynergyとAnsibleの製品だけでなく、はじめてのIaCの方のための「自動化支援ワークショップ」も込みのパッケージです。(図3)

 3.png

図3 HPE Synergy×Ansibleパッケージ

 

ハードウェアレベルまでコード化できるSynergy、いかがでしたでしょうか?

HPE SynergyとAnsibleの“相乗効果”は下記サイトでもご案内しています。

 

Ansible Automates Tokyo 2018 イベントレポート

https://japan.zdnet.com/extra/redhathpe_201805/35119733/

Ansible Automates Tokyo 2018 ホワイトペーパー

https://japan.zdnet.com/paper/30001054/30002708/

Ansible Modules for HPE OneView

https://github.com/HewlettPackard/oneview-ansible

Ansible実践入門 教育サービス

http://h50146.www5.hpe.com/services/education/teiki/seihin/H0LT0S.html

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作者について

八木芳孝

HPEでサーバープリセールスをしています八木です。 本ブログでは、サーバーだけに限らず、多くのISVソリューションを紹介します:)趣味は仕事。特技も仕事。yagi@hpe.com