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Yoji_Inoue

ハイパーコンバージドの取扱説明書

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世界のみならず、日本でも本格的に普及が始まってきたハイパーコンバージドですが、何でもこれですべてが解決できるわけではありません。ハイパーコンバージドを効果的に使うには「取扱説明書」が必要です。今回はハイパーコンバージドを使う際の注意点と正しい選択方法について解説してみたいと思います。

 

 

 

大きく捉えて小さく回す

One size dosnt fit all.jpg 以前のブログでも書きましたが、今までにない勢いでデータとアプリが増殖し続ける現代、ITは激しい変化に迅速に対応していく必要があります。よく言われる「予測不可能(Unpredictable)な時代」ですが、そんな時代には数か月かけて詳細に将来のCPU、メモリー、ストレージの必要量を見積もって...... なんてことをしていると、あっという間に「その予想点に達してしまった!」なんてことが起き得るのです。人間に例えるとITは今成長期、昨年買った服がもう着れなくなってしまうこともざらにあり得ます。そんな時代には数か月かけて仕立てるオーダーメイドの服ではなく、今年流行っている大量生産の服を毎年買い換えても良いのではないでしょうか? まさにそんな時代にぴったりなのがハイパーコンバージドで、まずはざっくり見積もって早々に導入、後は必要に応じてリソースを追加していくモデルです。この導入と拡張がとても簡単で、それも短時間でできてしまうところが多くの人々に受け入れられています。簡単に表現すると「大きく捉えて小さく回す」ような製品です。今まで時間をかけてじっくりやっていたサイジングという作業はざっくりやって、拡張や場合によっては縮小を小さくまめに行うという感覚で使っていただくことが重要です。

 

万能ではない、スケールアウト型と心得る

  ハイパーコンバージドはそのハードウェア構成と使い勝手とを極限までシンプルにしたことで、多くの方々に受け入れられているわけですが、その反面、細かい変更とかチューニングには向かない製品でもあります。スピードを上げるにはシンプルにするのが一番、シンプルにする代わりに多少の柔軟性は犠牲にしても十分メリットは感じてもらえるというわけです。多くの従来型ハイパーコンバージドは拡張をシンプルにするためにスケールアウト型となっています。「スケールアウト」とはストレージの容量とCPU、メモリーの量が同じ割合で拡張していくことです。特に仮想デスクトップ(VDI)や、仮想化基盤でもアプリケーションやストレージの割合がほとんど変わらず、利用者が100人から400人、さらに1000人と同じ割合で増えていくようなケースに向いています。一方ファイルサーバーやIoTデータの保存、アクセスログ等の保存先のようなストレージがどんどん増えていく用途には向いていません。反対に学術計算のようなHPC(High Performance Computing)分野にもあまり向いているとは言えませんね。でももう少し柔軟性もほしい。そういった方々にはHPEの提供するハイパーコンバージドをお勧めします。 scaleout.jpg

  

一見矛盾? 柔軟性のあるハイパーコンバージド

  前節で説明しましたように、従来型のハイパーコンバージドは、そのシンプルさがゆえに柔軟な構成が苦手なところがあります。しかしHPEのハイパーコンバージドはその相反する2つを上手にパッケージ化しました。もちろんその作業性の簡単さは維持したままです。具体的には以下の2つの課題を解決します。

容量だけ増やしたい
 初期のハイパーコンバージド製品は高密度型サーバーが使用されていたこともあって、「ディスク容量が足りない」という話をよく聞きました。それでもディスク容量を増やしたい場合は、使わないCPUやメモリーが搭載された別のハイパーコンバージド製品を追加していたわけですが、HPEのハイパーコンバージドでは「常時ONの重複排除・圧縮」でデータ量を削減、同じ物理ディスク容量でもより多くのデータを保存できるようになります。そのため、無駄なハイパーコンバージドを購入することもなくなります。さらっと書きましたが、この「常時ON」というのは実は結構難しいのです。特に重複排除はCPUやメモリーリソースを多く消費します。そのため重複排除率をある条件でだけONにする、または全体的に重複排除率を下げるのが一般的です。でもそうすると結局データ容量は大きく削減できないですよね? これを解決するためにHPEのハイパーコンバージドではこの重複排除・圧縮の作業を別のプロセッサーで処理するようにしました。結果としてCPUやメモリーのリソースを犠牲にすることなく、常時ONの重複排除と圧縮で、データ量を大幅に削減することができます。

メモリー・CPUだけ追加したい
 一方逆にメモリー、CPUだけ増やしたいケースもあります。例えば仮想デスクトップ(VDI)でナレッジワーカー、パワーワーカーと呼ばれるケースです。そんな場合今度はストレージはこれ以上必要ないけれどハイパーコンバージドを追加しなければならないといったことになります。ではCPUやメモリー、場合によってはグラフィックカードだけを追加するにはどうしたらよいのでしょう?HPEはその課題に対してサーバーを簡単に追加できるようにしました。新しいハイパーコンバージドを購入することなく、さらに言えば追加するサーバーも既存のものを使うことも可能です。  SVTscale.jpg

 従来型のハイパーコンバージドはスケールアウトのみでしたが、その従来の概念を覆す製品がHPEのSimpliVity380です。「大きく捉えて小さく回す」最初は2ノードからはじめて、CPU、メモリーが足りなくなったらサーバーを追加、ストレージ容量は高圧縮率の常時ON重複排除・圧縮で以前よりもより柔軟なハイパーコンバージドを提供します。

 

【関連リンク】

ハイパーコンバージドSimpliVityサイト
https://www.hpe.com/jp/ja/integrated-systems/simplivity.html

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作者について

Yoji_Inoue

Technology Evangelist, Composable Infrastructure, Software Defined Data Center and Cloud Technology Architect, Hyper Converged, Storage, Memory centric-Data driven computing, Specialist