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代表的なSDS製品ご紹介② ファイルサーバーSDS QumuloとCohesityの使われ方の違いと他社競合製品

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HPEが提供しているSDS(Software Defined Storage)製品で、日本でも特に人気がある3製品、

Qumulo(超高速ファイルサーバー)
Cohesity(万能型ファイルサーバー)
Scality (オブジェクトストレージ)

に関しての説明の続きです。

代表的なSDS製品ご紹介① ファイルサーバーとオブジェクトストレージの違い Qumulo/Cohesity/Scality 

こちらの記事でご紹介をしましたが、QumuloとCohesityはファイルサーバー、Scalityはオブジェクトストレージに分類できます。

今回は、特にファイルサーバーSDSの2製品、QumuloとCohesityに関して、それぞれの製品の特長と使われ方、他社の競合製品を説明したいと思います。

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では同じファイルサーバーでも、QumuloとCohesityの違いはなんでしょうか。

Qumulo  

機能はとてもシンプルですが、とにかく高速。パフォーマンスが要求される製造業や映像制作などで利用される 主な競合製品:Dell EMC PowerScale (旧製品名 Isilon) 

Cohesity

機能豊富。万能型ファイルサーバー。セキュリティに厳しい金融業界や公共機関で利用される 主な競合製品:NetApp, Rubrikなどのファイルサーバーやバックアップソリューション製品

非常にシンプルにわけるとこういったイメージです。

 

■Qumuloが使われるシーン

Qumuloは高速かつ大容量のファイルサーバーが必要とされる場面で利用されています。例えばVFXやアニメなどの映像制作現場。沢山のデジタルアーティストと呼ばれる方々が共同で作業を実施するのですが、ビデオファイルなどの大容量ファイルを大量、高速にやり取りする必要があります。Qumuloはパフォーマンスが不足したらサーバーを足すだけで増強可能なので作業のストレスを無くし、効率よく制作を進めることが可能になります。

Addans Familyやアベンジャーズなど数多くの有名作品を生み出した、イギリスのVFX制作会社のCinesiteはQumuloを利用して沢山の作品を制作しています。

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Cinesite Studios Taps Qumulo to Bring Motion Pictures to Audiences Faster with Cloud Rendering (英語) 

(20GB/sの速度でデータを移動できる!20Gb/sではないですよ!!!)

日本でも、DMM.com様でご利用いただいております。
デジタルコンテンツの効率的な利活用にHPE Apollo + Qumuloが貢献 

 

また、別業種では、自動車メーカーでのいわゆる自動運転、ADAS(先進運転支援システム)の開発に利用されています。
市街地や高速道路、雨や雪、季節によって変わる様々な道路状況をカメラやセンサーを利用して情報を取得し、AIが判断して運転を支援するのですが、取り扱うデータ量は膨大です。しかも素早く読み書きができなければAIの学習を妨げてしまいます。

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このように、大量のデータを高速に読み書きする必要がある場面でQumuloは大活躍しています。
その他、医療機関で大量のCTやMRI画像を管理するPACSなどでも多く利用されています。

これらの用途では長年、Dell EMC PowerScale (旧製品名 Isilon) の独壇場でしたが、Qumuloの登場により選択肢の幅が大きく広がりました。

 

■Cohesityが使われるシーン

Cohesityは同じファイルサーバーでも、セキュリティなどを含めた機能がとても豊富な製品です。
ただし、一番困る質問が、「Cohesityとは一体何ですか?」という質問なのです。

機能が豊富すぎて、一言では言い表すのが難しい。その機能を簡単にまとめたのが下記の図です。

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ファイルサーバーのみならず、5個も利用方法があるのです…

社内の統合ファイルサーバーにもなるし、DBや仮想化環境のバックアップや、その統合もできる。それらをまとめてリモートサイトにバックアップしたり、利用しなくなったデータを安いストレージにアーカイブしたり。そして極めつけはパブリッククラウドへのデータ移行。

社内で想定できるありとあらゆるデータ管理を統合して実施することが可能な製品です。
一つ一つの機能を提供する競合他社製品は存在するのですが、社内に散らばったデータを統合管理できる製品というのは実はあまり存在しないのです。

この製品開発コンセプトは、下記外部記事のCohesityを創業したCEO、Mohit Aronのインタビュー記事を読むと非常に理解が深まると思います。私は、この記事を読んで腹に落ちました。

TECHBLITZ 累計4億ドルを資金調達し、日本展開も開始。企業データ管理の統合プラットフォームCohesity 

しかし現実的に、1社のストレージやクラウドでは管理しきれず、複数のベンダーをまたいで利用するのが主流でした。同じ会社の管理データがあちこちに分散していたのです。
 そこで、私はそれらを統合して一元管理するためのプラットフォームを完成させました。これがあればデータ間の分析やテスト、開発も迅速に行うことができます。Google検索やGmailなどのアプリを一元管理できるGoogleのプラットフォームをイメージしていただければわかりやすいと思います。」

 

そして、なによりCohesityのスゴいところは、そのセキュリティ機能の高さです。

百聞は一見に如かず。

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米国の公共機関がこぞって採用をしているのです。これら公共機関は、おそらく世界で一番攻撃を受ける可能性が高いところではないかと想像をしております。

そんな多くの公共機関が選んだのがCohesityなのです。「世界で一番攻撃を受ける可能性が高い機関が選ぶ、世界最強のセキュリティ能力を持つ製品」と言えるのではないでしょうか。

それを証明する証として、日本でも有名なPCI-DSSを始め、DoDIN APL (国防総省情報ネットワーク承認製品)等の認証を取得しています。

特に優れているのが、今多くのお客様が頭をかかえているランサムウェア対策です。Cohesityは世界最強レベルの対策実施が可能です。

また少し長くなってきましたので、このあたりの細かい話はまた別の記事でお話をさせていただきたく思います。

 

 

ファイルストレージ/オブジェクトストレージ

https://www.hpe.com/jp/ja/storage/file-object.html

 

 

 

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作者について

shingoyamanaka

2003年よりHP BladeSystem, HP Superdomeの日本でのプロダクトマネージャーを務めた後、2012年から4年間、日本を含めたアジア地区のSuperdome X Product Managerを務める。2016年12月から、日本ヒューレット・パッカードの総合エバンジェリストに就任し、様々な製品を紹介。2017年11月より、ハイパーコンバージド製品の日本でのプロダクトマネージャー。2021年より、SDS(Software Defined Storage)製品のCategory Managerに着任。自称ハードウエアオタク。