HPE Blog, Japan
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Masazumi_Koga

[動画] 古賀政純(こが まさずみ)がオープンソース技術に関する基調講演を行いました(HPE Day 2016 東京)

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HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)のフラグシップ・イベント「HPE Day 2016 東京」が、2016年3月4日に東京の赤羽橋で開催されました。吉田仁志(よしだ ひとし)社長が基調講演を行い、その後、昨年も大好評だったエバンジェリスト達が基調講演を行いました。

エバンジェリスト達のセッションでは、旬の話題やHPEの最新の取り組み、最先端ITの方向性を経営者、CxO、経営戦略、事業戦略、情報戦略の策定を行う皆様にご提供するセッションです。昨年に引き続き大変ご好評頂いており、今年も開催に至ったわけです。

今年も昨年と同様に以下のエバンジェリスト4人が登壇。

  • サーバー愛といえばこの方、「ミッションクリティカルサーバーエバンジェリスト」の山中伸吾(やまなか しんご)
  • 今年でオープンソース歴20年の「オープンソース・Linuxテクノロジーエバンジェリスト」の古賀政純(こが まさずみ)
  • 大注目のIoT、インダストリー4.0を隅々まで知り尽くす「製造業向けサービス・情報活用エバンジェリスト」の吉見 隆洋(よしみ たかひろ)
  • 人権、社会貢献、企業のあり方を説く伝道師の長(おさ)「環境エバンジェリスト」の長島洋子(ながしま ようこ)

 

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今回、古賀がご紹介した内容は、

ITの自動化、省力化だけでなく「知能化」を見据えた技術です。その技術要素としては、

  • インメモリ
  • ハイブリッド基盤

うーん、なにやら難しい英単語が並んでいますが、1つ目のインメモリは、ビッグデータをコンピューターの巨大メモリにのせて、超高速に処理すること。2つ目は、プライベートな社内クラウドIT基盤とパブリックな社外のクラウドIT基盤の併用です。しかも、ハイブリッド基盤では、ポスト仮想化といわれている「コンテナ技術」が台頭してきています。

より具体的に言うと、

インメモリ=Apache Spark(アパッチスパーク)とよばれるオープンソースソフトウェアによる超高速処理。活用例としては、機械学習、深層学習などの人工知能のエンジンです。Hadoop(ハドゥープ)よりも10倍~100倍と言われる超高速処理が行えるということで、注目を浴びています。Apache Sparkによる超高速処理については、HPEの中央研究所で研究、実証実験などを続けているんです。

ハイブリッド基盤とは、プライベートクラウド基盤とパブリッククラウド混在のシステムのことを意味します。「クラウドって、仮想化技術でしょ?」って思われるかもしれませんが、このハイブリッド基盤、単に仮想化だけではありません。最近は、ビッグデータや膨大な数のアプリ配備を見据え、物理、仮想、コンテナの3種類を駆使する基盤になりつつあります。古賀は、この3種類をハイブリッドクラウドにおける「3本の矢」と呼んでいます。

しかも、物理、仮想、コンテナをオープンソースのAPI(アプリの開発インタフェース)で制御する「インフラストラクチャ・アズ・コード」の本格到来です。今欧米のIT基盤では、様々なアプリ(コード)から、物理、仮想、コンテナを柔軟に配備、変更、廃棄する仕組みが必要とされているのです。「コンテナのDockerとクラウドのOpenStackとかを組み合わせるなんて、そんなのまだまだ先の話でしょ?」って思われるかもしれませんが、HPEのIT部門と研究開発部門では、仮想化、Docker、OpenStackを組み合わせて、DevOps部門や研究部門へインフラや開発環境を提供しているんです。基調講演動画でも事例として紹介していますので、是非ご覧ください。

基調講演動画

https://www.youtube.com/watch?v=6COolkAG_cg

Masazumi Koga (Twitter: @masazumi_koga)

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作者について

Masazumi_Koga

Hewlett Packard Enterprise認定のオープンソース・Linuxテクノロジーエバンジェリストの古賀政純が技術情報や最新トピックなどをお届けします。保有認定資格:CCAH(Hadoop)/RHCE/RHCVA/Novell CLP/Red Hat OpenStack/EXIN Cloud/HP ASE DataCenter and Cloud等