HPE Blog, Japan
Japan_Marketing

AIをDX加速の力に

今回のJapan_Marketingブログは、弊社のAIビジネス推進をリードしているAIビジネスデベロップメントマネージャが寄稿した「特別編」です。

自らAI(人工知能)/DL(深層学習)を利用した経験と、自主企画・自主運営の海外派遣プログラムで得たベストプラクティスの展開についてご紹介します。

 

AIDX加速の力に

Suzumi Yamaguchi

 

HPEは「DXプラットフォームの提供により、お客様のビジネス変革の加速に貢献する」をテーマに全社一丸となって取り組んでいます。全社の戦略である「Edge-to-Cloud Platform as-a-Service」推進の一環です。

DXの加速にあたっては、「情報の時代」から「洞察の時代」への変革が必要であるとCEOのAntonio Neriが言っていますが、人工知能(AI)の意義がますます高まっていると感じています。

AIのメリットは、学生時代に体感しました。シンセサイザー音の構成パラメータ分類の研究にDL(深層学習)を利用したことによって、飛躍的な効率の改善と効果を得られた感動が現在の私の原動力にもなっています。そしてAIをお客様がビジネスに応用してDXを加速する推進力にしていただきたいという思いでHPE全社横断のAIビジネス推進チームをリードしています。

AIビジネス推進チームは、HPEの強みであるスーパーコンピューターを含むEdge-to-Cloudのポートフォリオと各専門のエキスパート人材、パートナーエコシステム、グローバルチームに学ぶ知見と経験に基づくHPE Valueをお客様に最大限お届けできるよう、取り組んでいます。

取り組みの一環として立ち上げたAI検証センターには、2021年1月27日に提供を開始したHPE Apollo 6500 Gen10 Plus Systemに加え、HPE Edgeline Converged Edge SystemHPE Ezmeral Container Platformを備えて検証に対応していますので、ぜひ担当営業にご相談ください。

 

AI/DLのビジネスへの応用

元来、予測や判別分類などを得意とするAI/DL技術ですが、それらを応用して自動化によるコスト削減、シミュレーションや可視化、さらにはダイナミックなリアルタイム処理や意思決定、分析から導かれる特性や規則などの新たな洞察の取り込みまで、あらゆるビジネスインパクトを生み出しています。データを資産として迅速に活用するにあたってAI/DLが不可欠です。

私たちを取り巻くデータは、スマートホン、カメラセンサ、市内情報、気象データなど、2次曲線型に増加し続けており、それらを集約するビッグデータ技術も大きく発展しています。そして膨大なデータの高速な分析はHPCやGPU、 エッジコンピューティングの発達によって、あらゆる場所や環境下で可能となりました。AI開発や運用のためのツールやソフトウェアが次々と現れ、スタートまでの敷居がグンと下がり、より一般的になりました。さらにIoTデバイス、5Gの発展によってリアルタイム性への対応幅が大きく広がっています。

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AI/DL技術に感動、GPUパワーを体感

子供の頃から音楽に触れ、学生時代はバンド活動を行っていましたが、音楽に携わっていると、あるアーティストのある音色(ねいろ)を再現したいという思いが高まります。これが私の研究テーマであるシンセサイザー音の構成パラメータ分類に取り組むことになった背景にあります。

シンセサイザーは幾通りものパラメータを持っていて、それらの値を調整することで音色を作り出す楽器です。パラメータとしては基本となる波形、音の減衰スピードの形、音圧、歪み、揺らぎ、エコー、ノイズなどがあり、フィルターを通して音色を変えることができます。思い通りの音色を作り出すためには、そういったフィルターを使って音を少しずつ構成していく作業が必要になります。しかしながら、値の組み合わせは幾通りもあり、ある程度の経験と予測を使っても地道で時間のかかる難しい作業になります。

最短ルートを見出したかった私は、DLを使ってこの作業を自動化できないかと考えました。ロジックとしては当てたいパラメータの値の全通りの音データをプログラムによって作成し、さらにそのデータにパラメータ値をラベル付けして結果となる音声とパラメータ構成を学習させて音色を算出することにしました。その結果、ある程度の音色は自動で正解の算出が可能であり、また耳では捉えきれない特徴の違いまでも感知できることがわかりました。ディープラーニングという技術への感動を実感した経験でした。

この処理に当初はデスクトップPCを利用していましたが、研究室でGPUを導入したことで数日間レベルでの大幅な時間短縮も体験しました。

 

HPEの海外派遣プログラムで得たベストプラクティスを展開

私がHPEのAIビジネスを推進する全社横断チームを立ち上げ、リードするに至った最大のきっかけは、「Project Astronauts*1」というHPEの全社育成海外派遣プログラムです。自主企画・自主運営、渡航先のコンタクトや拠点は自ら開拓するプロジェクトに、入社二年目を迎えた2019年、応募することにしました。Cray買収の速報があった頃で、DLという画期的な技術がどこまで一般社会に応用されているのか、強い興味に駆られたという次第です。

AI市場でHPEが成果を上げるためには、全社横断型の組織体制でas-a-serviceモデルでのアプローチが必要になるという主張を掲げた企画が採用されました。そして、HPE AI事例を次々と生み出し、HPE AI Labの拠点でもあるフランス・グルノーブルをはじめとするヨーロッパ6か国を訪問しました。HPEがどのようなパートナーとどのような価値を提供しているかを探るための視察を通じて得たベストプラクティスや知見に基づく、アクションアイテムを実行するためのチームの立ち上げとリードの就任に至りました。

ビジネスではデータの量、多様性、複雑さはシンセサイザーを超越しています。「洞察の時代」に向けてAI/DLを応用するにあたり不可欠な大規模高速演算を可能とするサーバー、HPC、ストレージやデータマネジメントと切っても切り離せない技術をHPEは備えており、お客様を強力に支援できると確信しています。自身が培ったAI/DLの経験を活かし、AIビジネス推進チームとともにお客様のビジネス変革の加速に貢献していきたいと考えております

 

注記

*1 Project Astronauts:「考えを表現する企画力」、「主張を支える情報収集力」、そして「相手の理解と協力を得る提案力」、この3つの力を成長させることを目的としているプログラム。https://h50146.www5.hpe.com/info/hr/hpe/graduates/company/hr_development/astro.html

 

寄稿者について

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Suzumi Yamaguchi

AIビジネスデベロップメントマネージャとしてHPEのAIビジネス推進、及びAI アンバサダーとして海外チームとの連携を担当。

 

 

※本文掲載のHPE Apollo 6500 Gen10 Plus System は、2021127日に「HPCAIの利用に革新をもたらす HPE Apollo 6500 Gen10 Plus Systemを発表」としてプレスリリースを発行しました。https://www.hpe.com/jp/ja/japan/newsroom/press-release/2021/012701.html

 

プレスリリースメディア掲載一部抜粋

・2021/1/27 ZDNet Japan HPE、AI利用を推進する「HPE Apollo 6500 Gen10 Plus System」を発表

・2021/1/28 日経 xTECH Active HPEがGPU対応のAI向け新サーバー、性能は前世代機の約20倍

・2021/1/29 ITmedia エンタープライズ 新卒3年目のリーダーが挑むAI市場、HPEの組織改革と課題解決のアプローチ

2021/1/29 ASCII.jp HPE、AI/HPCプラットフォーム「Apollo 6500 Gen10 Plus System」を発表

 

 

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作者について

Japan_Marketing

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