rawデバイスのテープへのバックアップ方法について

[XXXXXXXX]

rawデバイスのテープ(DAT)へのバックアップ方法を教えてください。通常のファイルシステムであればtarコマンドなどでテープにバックアップを取得できると思いますが、rawデバイスをテープにバックアップを取得する方法がわかりません。どなたかご教授お願いします。

[テレコム担当者]

通常は dd を使うのでしょうか？

man dd を見てください。

一例:

# dd if=/dev/rdsk/c0t0d0 of=/dev/rmt/0m bs=64k

[XXXXXXXX]

テレコム担当者さん回答ありがとうございます。

ddを使う場合、複数のrawデバイスを一度にテープにコピーすることは可能でしょうか？

可能であればどのようにするのでしょうか？

宜しくお願いします。

[kani]

ddで一旦ファイル化して、それをテープへtarなり、fbackupなりでバックアップで出来ます。

但しファイル化するためのDISK容量が必要ですが。

[rawsq]

>ddを使う場合、複数のrawデバイスを一度にテープにコピーすることは可能でしょうか？

>可能であればどのようにするのでしょうか？

>宜しくお願いします。

ddを利用して複数のrawデバイスをコピーすることは可能です。(すべてのrawデバイスを格納する容量は必要となります。)

やり方はテープデバイスファイルの指定に巻き戻しなしデバイスを利用していけばよいかと。

例えば

rawデバイス1:/dev/rdsk/cXtXdX

rawデバイス2:/dev/rdsk/cYtYdY

テープドライブ(巻き戻しなし):/dev/rmt/0mn

テープドライブ(巻き戻しあり):/dev/rmt/0m

とします。

raw1とraw2をバックアップ

テープ挿入

# dd if=/dev/rdsk/cXtXdX of=/dev/rmt/0mn bs=64k

# dd if=/dev/rdsk/cYtYdY of=/dev/rmt/0m bs=64k

raw1&2を連続して戻す

テープ挿入

# dd if=/dev/rmt/0mn if=/dev/rdsk/cXtXdX bs=64k

# dd if=/dev/rmt/0m of=/dev/rdsk/cYtYdY bs=64k

rawデバイス2のみリストア

テープ挿入

# mt -f /dev/rmt/0mn fsf 1

# mt -f /dev/rmt/0mn status

Drive: HP C1533A

Format: DDS-1 format

Status: EOF online compression immediate-report-mode

File: 1　→　2番目のファイルの先頭であることを確認

Block: 0

# dd if=/dev/rmt/0mn of=/dev/rdsk/cYtYdY bs=64k

CDからカセットテープに音楽を録音するようなものです。

巻き戻しなしで連続して記録すればよいわけです。

1回のddが1曲にあたります。

今回のテープ内の情報は

BOT/raw1/EOF/raw2/EOF/EOF

と記録されます。

BOTはテープの始まり、EOFは各データを頭だしするためのスペースとなります。

最後はEOF×2でテープの終了とみなされます。

データの頭だしにはmtコマンドを利用します。

あと、テープの構造がどうなっているかは別紙に書いておかないと何が入っていたテープかわからなくなります。

テープはMDと違って曲名はラベルに書きますよね。

ひょっとして、MD世代でしょうか?

[rawsq]

磁気テープのヘッド操作は結構練習が必要です。

動作理解を深めるには以下manを参照することをお勧めします。

man 1 mt

man 7 mt →　特にこれでしょうか。よく読んでみてください。

実運用に利用するのであれば、事前検証と操作マニュアルを作っておくことをお勧めします。

(リストアするときには多分忘れています。)