rcp.lockd.logに出力されるメッセージについて

[スマイルエンジニア]

いつも参考にさせていただいております。HP-UX10.20にてNFS環境を構築しております（NFSサーバ1台、クライアント2台）。rpc.lockd.logに以下のようなメッセージが出力されているのですが、本メッセージの意味、出力原因、対策について、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示賜りたくお願いいたします。

出力メッセージ：

105.01.04 12:51:07 ＜ホスト名＞ pid=1605 /usr/sbin/rpc.lockd

/usr/sbin/rpc.lockd: msg no longer in wait_queue, this may be a retransmitted msg

なお対策については、NFS停止後、/var/statmon/sm、及び/var/statmon/sm.bak両ディレクトリ内のロックファイルを削除すれば良いようなことも聞いております。この対策で問題がないか、少々不安に感じております。ご経験のある方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。

[uhyo]

このメッセージを直接知っているわけではないので参考程度に読んでいただければと思います。もし自分がこのトラブルにあたった場合、やはり

/var/statmon/sm、及び/var/statmon/sm.bak内のロックファイルの削除を試します。（それで解決するかどうかはわかりませんが）

rpc.lockdはrpc.statdと対になって、NFSファイルのロック処理をつかさどっています（詳細はasciiのNFSの本とかを参照してください）。このときsm, sm.bak下にロックファイルを使って管理します（ほかにもメモリも使っているようですが）。しかし、しばしばロック異常が発生して、不要なファイルが残ったりします。このロック異常によって、ファイルが読めずNFSがハングしたりした経験があります。私の場合、残念ながらロック異常そのものを完全になくすことはできませんでした。

あとは少しでもロック異常を改善したいのであれば

NFSのパッチをインストールするという手もあります。

ロックファイル削除の際はNFSの停止をお忘れなく。

[スマイルエンジニア]

uhyoさん、早速の返信ありがとうございます。本メッセージは顧客の本番環境での話なのですが、聞くところによると、NFSマウント等を解除せず、いきなりNFSサーバをshutdownさせたそうです。もっともこの時は全処理を停止させていた状態なのでNFSロックがかかっているとは考えにくい状況です。こういった状況でロックファイルの削除が効果的な対策なのか、少々疑問なのですが、策の一つとしてやってみます。ありがとうございました。

[テレコム担当者]

分かる範囲で。

>105.01.04 12:51:07 ＜ホスト名＞ pid=1605 /usr/sbin/rpc.lockd

>/usr/sbin/rpc.lockd: msg no longer in wait_queue, this may be a retransmitted

>msg

この問題は HP-UX11.0 以降であれば NFS のパッチで直ります。

PHNE_30661

( SR:8606184904 CR:JAGad54106 )

rpc.lockd doesn't use NLM messages in the case of a loopback

mount with a hostname and directly modifies msg_q entries.

In the case of a loopback mount with an alias hostname, the

lockd mistakenly treats it as a loopback mount with a

hostname and modifies the msg_q entries which causes the

process to hang, as lockd doesn't find the entry when NLM

messages are received.

HP-UX10.20 のパッチは無いと思います。

問題の回避も、すいませんが分かりません。