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携帯電話の進化と フラッシュストレージの選び方

HP20140315578s.jpg広辞苑くらい大きくて重かった初期の携帯電話も、今は小さくて軽くなり、今はスマートフォンに進化しました。本来の「電話をかける」以外の様々な機能をみなさん使っていますよね。フラッシュストレージも当初の「早いだけで十分!」の時代は終わりました。今回はこれからフラッシュを選択する際のポイントについて考えてみたいと思います。

 

オールフラッシュはコモディティ化?
 昨今のストレージの話題として欠かせないのはやはりオールフラッシュでしょう。HPEの3PARではすでにフラッシュベースのストレージがHDDベースを上回り、この勢いは日本にも上陸してきました。他の多くのベンダーも「オールフラッシュ」を打ち出してくるようになりましたね。このように一通りオールフラッシュが市民権を得た2017年、これからのフラッシュストレージ選びはどうしたらよいのでしょうか?もはや早いだけのフラッシュでは見向きもされません。今回はこれからのフラッシュストレージの選択のしかたについて、携帯電話の進化とその選ばれ方から予測してみたいと思います。3PAR AFA growth.jpg

 

速いだけから多機能へ
 携帯電話が登場した当初、大きかろうが重かろうがワイアレスで電話ができるだけでも十分でした。しかしながら普及期に入ると、いろいろな機能が盛り込まれてきます。インターネットが使えるようになったり、カメラが搭載されるようになったり、お財布の代わりまでしてくれます。さらにスマートフォンの登場で、アプリケーションをダウンロードするだけで様々な機能が使えるようになりました。 
 オールフラッシュも従来のHDDから比べると圧倒的に性能が高く、それだけでも十分だったのですが、多くのベンダーがオールフラッシュ製品を発売すると、今度は機能差が選択の基準になってきます。例えばインターネット経由で世界中のストレージ製品を管理できたり、スナップショット(ここではカメラの機能ではなく、データの瞬間的な状態を固定して、そのコピーを遠隔地に保管したりする機能を指します)が短時間にたくさん取れたり、さらにデータ量を小さくする重複排除技術、ファイルサーバーも統合できるファイル機能等も出てきました。また機能とは違いますがクラウドのように使ったら使っただけ払えばよい、容量従量課金で初期投資を抑えるようなサービスも出てきています。 

 

機能が横並びになると今度はコスパが重要に
 さて、最初は早いだけでよかったものが、多機能が求められるようになり、今度は機能では差別化できなくなります。そうしたら次に選ぶのは何でしょうか? やはりコスパ(コストパフォーマンス)、つまりは効率に落ち着きます。ではこの効率は、どのような基準で比較すればよいのでしょうか? 以下に私の考える5つの「効率」をリストアップします。 

1.容量効率
 特にデータセンタ-ーを間借りしている場合には、ラックあたりいくらという課金になります。もしも同じ大きさのディスクで容量が2倍のものがあれば、単純にラックの数は半分、フロアコストも半分になります。つまり搭載できるSSDの最大容量が大きいものを選ぶことで、フロアコストを半分にも、場合によってはもっと削減することが可能になります。ところが大容量のSSDを搭載できるストレージ製品は実際そう多くありません。理由は容量が増えたら増えた分だけ、性能を出すことが困難になるからです。性能を十分発揮するためにはストレージコントローラーの設計技術が重要になります。SSDroadmap.jpg

 
2.電力効率
 従来の回転型のHDDから半導体のSSDに変わるだけで消費電力は下がるのですが、かといって他の部分で無駄に電力を消費しては本末転倒です。最近では低価格のサーバーベースのストレージ製品もあり、より低価格で高速なフラッシュストレージを実現できますが、サーバー1台1台にはそれぞれ電源、ファンが搭載されていますから、それを100台も並べたら、かなりの無駄な電力になります。そういった意味ではある程度の容量を超えたら、ストレージ専用製品を使うほうが消費電力を節約できると言えます。


3.ライセンス効率

 ここでいうライセンスとはソフトウェアライセンスです。多くのソフトウェアではCPUの数、またはCPUコアの数に対して課金されることが多いのですが、ストレージ側の性能が良ければその分CPUやコアの数を少なくすることが可能です。体感ではあまり差がわからなくても、実際は高性能なフラッシュストレージとそうでないものではサーバー側のCPUの稼働率が結構違ったりします。つまりソフトウェアライセンス料もストレージ性能次第で安くできるということです。


4.IOPS単価効率

 こちらも上述の内容と似ていますが、ストレージがデータ処理を仕事としてやっているのであれば、単位時間にこなした仕事の量(IOPS:1秒間にどれくらいのIOを処理できるか)によって給料が支払われるべきです。同じ就業時間でほかの人の2倍も3倍も働く人がいれば給料も2倍あげても良いですよね。逆に働いた量に対していくら賃金を支払ったか、これをIOPS単価と言いますが、以下はIOPS単価を比較したグラフになります。同じオールフラッシュでも結構違いがあるものです。 是非ともIOPS単価の低いものを選びたいところです。

Cost per IOPS.jpg

  5.オペレーション効率
 これはアップタイムと言い換えても良いでしょう。いくら仕事が早くできても、1日に3時間も休憩を取られていたら仕事は任せられませんね。結局少しくらい仕事が遅くても、休憩が少ない人のほうが仕事量が多かったりします。そもそもダウンタイムが数十分や数時間にもなったら、業務にはものすごい影響が出てしまいます。つまりどれだけダウンタイムが短いかが非常に重要になります。ストレージシステムではこれを「可用性」(アップタイムの確率)で計ります。重要なデータを扱う用途であれば99.9999%可用性(年間30秒程度のダウンタイム)はほしいところです。

 これからオールフラッシュを検討するなら
 一言でオールフラッシュと言っても様々な製品があります。「フラッシュを使っているんだからどれも大差ない」とお考えの方、後から後悔しないように、是非上記5つの項目を比較してオールフラッシュ製品を選定してもらえればと思います。

 

【参考リンク】

3PAR オールフラッシュ、オンプレミスで1ヶ月GBあたり $0.03~利用 プレスリリース:
http://www8.hp.com/jp/ja/hp-news/press-release.html?id=2373653

HPE 3PAR StoreServについて:
https://www.hpe.com/jp/ja/storage/flash-hybrid.html

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作者について

Yoji_Inoue

Technology Evangelist, Composable Infrastructure, Software Defined Data Center and Cloud Technology Architect, Hyper Converged, Storage, Memory centric-Data driven computing, Specialist