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【連載】一歩先行くサーバー HPE ProLiant Gen11 サーバーの特長 その1 ー直感的ー

皆様こんにちは、日本ヒューレット・パッカードでサーバーハードウェアと管理・監視ソフトウェア担当のプリセールスをしております髙木です。

HPE ProLiant Gen11 サーバーの1つの特長でもある「HPE GreenLake for Compute Ops Management」について今回はご紹介いたします!

 

HPE GreenLakeは第2章へ、 ~as a Serviceの新しいカタチ~

「HPE Discover」という、Hewlett Packard Enterprise(以下HPEの新製品・新技術などを発表するグローバルの年次イベントがあります。2019年のHPE Discover 2019では、CEOのAntonio Neriが、「HPEは3年以内にas a Serviceカンパニーに移行する」という計画を発表しました。 そしてその答え合わせとなる3年後のHPE Discover 2022では、その計画が実現したことをAntonioが発表しました。「HPE GreenLake」と聞くと、フルマネージドの重量従量課金というイメージを持たれると思います。実は新しいHPE GreenLake のカタチとして製品やソリューションを予めas a Service化して提供していくことなのです。「 GreenLake化によるaaS推進」が第1章だとすれば、第2章は「 as a Service商材によるaaS推進」と言えます。

As a Serviceとして提供するプラットフォームを「HPE GreenLake edge-to-cloud platform」(以下GreenLake Cloud Platformと記述)と言い、この共通基盤の上にHPE GreenLake for Compute Ops Management(以下Compute Ops Managementと記述)が載っている形になります。このクラウドプラットフォーム上にはサーバーを管理するCompute Ops Management以外に、ストレージを管理する「Data Services Cloud Console」やネットワークの管理を行う「Aruba Central」というアプリケーションが並んでおります。今後アプリケーションのレパートリーは拡張されていく予定です。

下の画像の「共通タスク」では、ユーザー管理、デバイス管理、サブスクリプション管理、タグ管理、認証・認可、監査などの、アプリケーション共通タスクを行えます。「個別アプリケーション」が管理のアプリケーションになり、ここから管理画面へアクセスをすることができます。

HPE GreenLake Cloud Platformにログインを行うことで権限に応じて、プラットフォーム上にある必要とする「個別アプリケーションにアクセスできますまた画像下部の共通タスクはプラットフォームで用意しているものになるので、各アプリケーションでユーザ管理やデバイス管理などを行わなくても良いのです。そのため、機器管理者は基盤管理を気にすることなく、機器管理業務に集中できます。GLCP1.PNG

 

サーバー管理の課題とCompute Ops Management

これまでの管理を振り返ってみたいと思います。データセンター内に置かれたたくさんのサーバーを統合して管理するのが目的で統合管理ツールが開発されました。一般的には、管理サーバーを設置し、そこに管理対象のサーバーを登録します。これによってシングルポイントから複数台のサーバーの統合管理を実現していました。複数台のサーバーを一元的に管理できるのは便利なものの、課題点もいくつか考えられます。

com problems.PNG

 

分散配置の環境での主な課題と解決

最近だとデータセンターにサーバーを置くというケース以外に、リモートロケーション、店舗、エッジのように様々な場所にサーバーを分散するケースが増えております。このようなサーバーを管理するとなるとロケーションごとに個別の管理サーバーを設置・構築する必要があります。しかしそれは現実的ではありません。なぜなら、管理サーバーを構築するためにノウハウや知見を持った人が必要になるためです。また構築したとしても、その後管理サーバーを管理する管理者を拠点ごとに配置する必要があります。

分散されたサーバーを管理するにはもう一つの大きな課題があります。それは、そもそも分散された各拠点のサーバーをシングルポイントから管理できないという事です。例えば東京拠点のサーバーを管理するとなると、東京拠点の管理画面にアクセスします。しかし大阪拠点のサーバーを管理したい場合、大阪拠点の管理画面に切り替える必要があります。それぞれの拠点の管理画面を切り替える手間が発生してしまいます。1つの画面で東京と大阪拠点の管理ができるとより便利になるのではないでしょうか。

Compute Ops Managementは管理サーバーを構築する必要がないため、構築のために時間を費やす必要がなく、今まで時間を掛けられていなかった他の管理業務などに時間を費やすことができます。さらにCompute Ops Managementはサーバーの管理プロセッサーを直接クラウドに繋げるため、様々な場所に分散されたサーバーを一元管理したいという課題の解決をすることができます。結果的に手間や工数の削減をできるのです。

 

中小企業が抱える主な課題と解決

ここまで管理サーバーを構築できる前提で説明を行いました。実は「社内リソースが足りない」理由で、管理サーバーをそもそも構築できないケースも十分にあり得ます。中小企業が大きな課題として抱えている要素の一つが「スキル不足」になります。管理サーバーを構築するためには、ある程度技術的な知識が求められますこのような技術的な知識を持った人材を採用・派遣するためには多大なコストもかかります。

 Compute Ops Managementは管理サーバーを必要としないため、知識やスキルを持った人材にかけるコストを削減することができます。

 

通信アーキテクチャー

HPEのサーバーにはHPE iLO 5 (HPE ProLiant Gen10 / HPE ProLiant Gen10 Plus / HPE ProLiant Gen10 Plus v2)、またはHPE iLO 6(HPE ProLiant Gen11)という管理プロセッサーが搭載されております。このiLOがあるおかげで、サーバーが稼働していない状態でもサーバーの状況を監視でき、電源操作や遠隔操作なども行えます。

Compute Ops Managementはクラウド上のサービスになります。HPE iLOがインターネットに接続し、Compute Ops Managementに接続する形をとります。なので先ほどご説明したように管理サーバーは求められません。

HPE iLOとCompute Ops Management間はHTTPS (ポート443) で保護された双方向通信の接続を介しておりますので、安心してご利用いただけます。

connectivity architecture.PNG

 

Compute Ops Managementが提供する機能

COM lifecycle.PNG

 Compute Ops Managementでサーバーライフサイクル全体の管理を一貫してできるようにするというのが将来的なイメージになります。サーバーがお客様先に届いてからの構築作業に当てはまるハードウェアの設定やOSインストールから、一般的な運用にあたる障害監視、障害通報、ファームウェアアップデートまで一貫してクラウドで行えるようになります。

 

セキュアに接続

Compute Ops ManagementはHTTPSを用いてiLOと接続を行います。クラウドベースのサービスでありながらも、安心してご利用いただけます。

 

継続的な監視

Compute Ops Managementは常にサーバーハードウェアのヘルス状態を監視し続けているので、サーバーにいつ何が起きたのか分かります。障害が発生した場合瞬時に認知し、障害の対応を行うことができます。よって業務停止という最悪事態を防げます

 

ハードウェアの設定・OSインストール

この機能は、サーバー構築作業を自動化することにより工数を削減する事を目的とした機能になります。特定なワークロードに最適なBIOS設定を一括変更する、ワークロードプロファイルの設定やブートイメージをCompute Ops Managementから設定できます。ワークロードプロファイルはある程度決められた設定格納されているので、ミスをする要素はありません。構築作業の正確性を実現できるのです。

 

世界中の機器を一元管理

データセンターに限らず、エッジに置かれたサーバーも含めて一つの画面から一元的に管理が行えます。管理画面を切り替えていた手間を大幅に削減できるのです。

 

障害メール通知・障害自動通報

サーバーのハードウェアに障害が発生した際に、自律的に管理者へメールで通知したり、HPEサポートセンターに発報する機能です。HPEは迅速に障害を検知することができ、これによってお客様から保守コールを頂かなくともHPEサポートチームは初動に入ることができます。

 

プロアクティブなファームウェアアップデート

最新のファームウェアアップデートがあれば、Compute Ops Managementのトップページにアップデートの推奨が出ます。必要に応じてファームウェアのアップデート、またはアップデートのスケジュールを行えます。Compute Ops Managementは、どのファームウェアが最新でないかが分かるため、必要な差分のファームウェアだけをダウンロードします。そのため、ファイルサイズを小さく収めることができ、帯域を削減できます。

 

APIによる自動化

Compute Ops ManagementAPIをしているので、自動化のアプリケーションを作成し、より運用効率化を実現することが可能です。APIを活用することで、例えばOSインストールからファームウェアのアップデート作業の一連の流れを自動化することができます。よって人による介入が必要とならないので、管理者の工数を削減できます。

 

各機能について詳細に解説したブログは、今後投稿予定です!

 

無償で評価いただけます!

大変魅力的なCompute Ops Managementを90日間無償で評価いただけます!以下のURLより、評価サブスクリプションをリクエストください。サーバー10台までをCompute Ops Managementに登録して全機能をお試しいただけます

ご利用条件:

HPE ProLiant DL/ML Gen10以降のサーバー

・インターネット接続

評価サブスクリプションの入手はこちらから

eval license.png

 

 

 

参考情報 

HPE GreenLake for Compute Ops Management

https://hpe.com/jp/compute-ops-mgmt

 

HPE GreenLake for Compute Ops Management お使いになる前に

https://www.hpe.com/info/com-gsg

 

HPE GreenLake for Compute Ops Management セキュリティガイド

https://www.hpe.com/psnow/doc/a50004539jpn

 

Does That Compute? HPE GreenLake for Compute Ops Management – Onboarding New Devices

https://youtu.be/mf7UasqQ3iw

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作者について

ryo_takagi

日本ヒューレット・パッカード合同会社でサーバーと管理ソフトウェアのプリセールスを担当しています。 旅行と写真が趣味です!