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【連載】導入前のアドバイス - HPEサーバーメリット⑤:障害対応
この記事は2022年6月に更新されました
皆様こんにちは、日本ヒューレット・パッカードでサーバーインフラ・仮想化技術関連のPresalesを担当しております、橘です。
「導入前のアドバイス」シリーズということで、随時記事を投稿させていただきます。
これまでの記事のまとめはこちら
今回はHPEサーバーメリット⑤障害対応編ということで、HPE ProLiantサーバーの障害時の対応について大きく二つご紹介いたします。
~ローカル環境でできることとHPEにつなぐことでできること~
障害対応と言えば、SNMPトラップやアラートメールを用いたものが一般的かと思います。HPEサーバーでのSNMPトラップの設定方法やアラートメール送信・リモートSyslog設定はこの記事の最後に参考情報として載せてあります。
今回はHPEにつなぐとできることをメインにご紹介していきます。
今回ご紹介するのはInfoSight for Serversです。
Webベースで見ることができ、障害発生時のケース対応やサポートでの対応時にスムーズになるなど、メリットもたくさんありますので是非ご活用いただければ幸いです!
~HPE InfoSight for servers-より上位のトラブル対応。自動ケース作成にも対応!~
HPE InfoSight。もともとはHPE Nimbleストレージで開発されていたクラウドベースのリアルタイムモニタリングとデータ分析プラットフォームという位置づけでした。収集された大量のデータを基にAIで分析をして、予測分析・防止策の提案などを自動で行うソリューションです。このInfoSightがサーバー領域にも進出してきたのがHPE InfoSight for serversです。
HPE InfoSight for serversの概要や実際の接続等の詳細はこちらの記事に載っているので是非ご覧いただければというところですが、今回は障害対応の部分にフォーカスをあててご紹介していきます。
InfoSight for serversでは、クリティカルな障害情報が上がってきた場合にも、その詳細情報をウェブ上から確認することができます。
InfoSightログイン画面 https://infosight.hpe.com/
事前に登録したメールアドレスにも自動通報され、障害が起こった際にもスピーディーにお客様のもとに情報が届けられるようになっています。
さらに自動ケース作成に対応し、より実践的になってきました。
レポートダッシュボードを見ることで、自動で作成されたケースの対応状況も確認することができます。後ほどご紹介するIRSとの併用も考慮されていますので、同じケースが重複して自動作成されることもありません。
Storage版InfoSightと比較してしまうと後発のため、まだまだ機能的にできることは限られてはいますが、InfoSight for serversは進化を続けています。
~HPE通報サービス ‐接続方式~
HPE通報サービスはサーバー・ストレージ・ネットワーク製品のハードウェア故障イベントを24時間HPEに自動通報する無償のサービスです。ご利用になられている製品をHPEに接続することで、もし故障イベントが確認された場合に、お客様に直接お電話させていただきます。HPE Pointnext Complete CareやHPE Pointnext Tech Careといった保守サービスをご契約の方には、HPEがあらかじめ故障イベントを内容を把握しているので、その後の保守対応時間の大幅な削減を実現します。
Insight Remote Support Central Connectという接続方式で、サーバーをHPE通報サービスと連携することができます。この中にはさらにIRSサーバーをたてる方法とOneView経由で接続する方法があります1。
Insight Remote Support Central Connect
- IRSサーバーをたてる方法
- OneView経由で接続する方法
1サーバー以外のストレージやネットワーク製品はIRSサーバー経由でしか接続できません。
Insight Remote Support Central Connectは、中継サーバーを用意して情報を集約し、中継サーバーがHPEと接続をすることで情報が送信される仕組みです。Insight Remote Support (IRS) を中継サーバーとなるホストにインストールすることで中継サーバーとして機能するようになります。
IRSサーバーで監視可能な機器については以下から確認することができます。
Hewlett Packard Enterprise Insight Remote Support 7.10 Monitored Devices Support Matrix https://techlibrary.hpe.com/us/en/enterprise/servers/supportmatrix/insight_rs.aspx
また、OneViewをOneView Remote Supportとして中継サーバーのように扱うこともできます。OneView配下のサーバーであればOneViewを通してHPE通報サービスに接続することができます。
参考:iLOでのSNMP設定
SNMPの送信先設定は個々のiLOから行うことができます。最大8つの送信先をサポートし、外のネットワークに出なくともアラートを飛ばすことができるのが強みです。
参考:iLOからアラートメールやSyslogを飛ばすこともできる
HPE通報サービスとは別にiLOの機能でアラートメールやSyslogを転送することも可能です。OSの状態に関係ないハードのアラート情報を送信することができます。ただし、こちらはiLO Advancedライセンスが必要な機能になります。
参考ドキュメント
リモートITサポート https://www.hpe.com/jp/ja/services/get-connected.html
HPE InfoSight for Servers ユーザーガイド (2020年10月発行) https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=a00061446ja_jp
ここまでで全5回にわたる「導入前のアドバイス」シリーズのHPEサーバーメリット編完結となります。全編を読破された方、ありがとうございます!これでHPEサーバーメリットについてはばっちりですね!
こういった記事を書いてほしい、こういった情報が欲しい等のリクエストがありましたらお気軽にコメントいただければ幸いです。
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