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shingoyamanaka

20年前のサーバー構成図を眺めながら、20年使えるファイルサーバーを考える

私事で恐縮ですが、この4月で入社20年目を迎えました。
ふと、仕事のいいアイデアが出ず、夜中に、私が入社当時から稼働している部署のファイルサーバー内の入社当時(2001年)あたりのファイルを少し探してみたところ意外な発見がありました。

どんなファイルが保存されていたのかというと…

file.jpg

ファイル名にCompaqとあったりと、当時を感じるファイルが多数出てきました。その中で、PowerPointのファイルに限って抽出をしてみたのが上記です。

皆様、どう感じられましたでしょうか?

私も含めた中年ITオジサンあるあるですが、「昔はハードディスクが1本XXGBしかなかったんだよー」と、若い人たちの前で昔話をしがちですよね…

そんな思いを馳せながら「20年前はどれだけファイルのサイズは小さかったんだろうなー・・・!?」

「あれ!?小さく、ない!」

普通に10MB超えています。2021年現在、私が毎日触っているPower Pointとサイズ変わらないですよね。

考えてみたらPower Pointのファイルサイズのほとんどは、中で使っている写真のサイズだったりするので、20年経っても写真のサイズはほとんど変わっていないから、当たり前といえば当たり前ですよね。(デジカメで撮影できる写真自体の解像度は上がっているかもしれませんが、結局Power Pointに張り付ける時は解像度を落としてしまうので)

確かにビデオファイルのサイズは、解像度の向上により劇的にこの20年で大きくなっていると思いますが、意外にも文章系のファイルのサイズって変わっていないのですよね。

そんな流れで、その当時(2001年)のハードディスクっていくらくらいしていたかな、と思い、2001年当時のシステム構成図を社内で探してみたら、ありました!

DL380_system.jpg

2001年1月10日発行!私が入社する直前です!

今おそらく一番世界で知られているモデル、DL380のまさに第一世代。
矢印をたどっていくと構成が作れる、このような構成図は、現在は各社リリースしていますが、実はこのスタイルを作ったのはHPに買収される前のCompaqが起源なのです。

DL380system_kousei.jpg

ここをたどってゆき、2001年当時のハードディスクの部分を見てみましょう。

 

hdd2001.jpg

ち、小さい!そして、高い…

それに対して、2021年最新のDL380で利用できるハードディスクを見てみると…

hdd2021.jpg

20年前 36.4GBで168,000円→1GBあたり4,615円→1MBあたり4.5円

現在 18TBで453,000円→1GBあたり24.6円→1MBあたり0.024円

(実際はミラーリングだとか、サーバー本体の価格だとかがあるのでもっともっと高いですね。SCSIとSATAとの比較ですが、そのあたりはお許しください…)

容量単価は1/187になっているということになります。

ということは、さきほどの20MBのPowerPointファイル1個保存するには約90円が必要だったということですね。(実際はミラーリングを行ったりサーバー本体の価格があるのでもっともっと高い)

確かに当時を思い出すと、ファイルサーバーに置けるファイルは限界があったので要らなくなったファイルを消したり、テープなどの別媒体にせっせと保存していた記憶があります。

では、この20年でいったい何が変わったのか。

ファイル自体はそこまで大きくなっていない。しかし、劇的にファイルサーバーの容量単価が下がったため、管理者や利用者の心理的な壁が大きく下がったことが一番大きな変化ではないでしょうか。それにより、ファイルサーバーに保存するものの「種類」が拡大してきたと言えるのではないでしょうか。

例えば20年前であれば、部署全員で共有をしたいファイルのみをファイルサーバー上に保存していましたが、今は、場合によっては個人が持っているファイルすべてを保存するといった運用をされているところもあるかと思います。

また、「使うか使わないかわからないけれど、とにかく保存しておく!」といった例も増えてきているのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、今回はセミナーのお知らせです。

2021年4月26日(月) に、「20年使える、次世代ファイルサーバーの構築・選定のポイント」と題しまして、オンラインセミナーを実施いたします。

今回は、現在世界でも国内でも大注目を浴びているファイルサーバーのソリューションを提供しているCohesity社と共催です。

・20年を振り返り、今後20年のファイルサーバーの課題を考える 
(データ量だけでなくファイル数が指数関数的に増加)
・容量だけ拡大できればいい?意外と難しいユーザー数が増えたときの性能確保方法
・20年間使えるハードウェアは存在せず。ファイルサーバーのデータマイグレーションを考える
 (ローリングアップデート、ツールを使ったマイグレーション手法)
・小さくなるだけではない!重複排除の本当のメリット
・バックアップを真剣に考える
・クラウド連携、本当にその連携方法が正しい選択?
・HPEが考える、SDS(Software Defined Storage)の最適な組み合わせ例
(内容は予告なく変更になることがございます)

このあたりのお話を前半は私、エバンジェリストの山中から。後半はCohesity Japan株式会社の笹様より、より具体的なソリューションに関してお話をいただきます。

ファイルサーバーは多くのオフィスで「利用できて当たり前」な、まさに文房具の一つになりつつあります。だからこそ、突然使えなくなってしまったり、データを失ってしまうとビジネスに多大な影響を与えてしまいます。

ぜひこのセミナーで、ファイルサーバー選定のヒントを見つけていただければと思います。

参加はもちろん無料です!どなたでも参加可能ですので、ぜひご応募ください!

program.jpg

お申し込みはこちらから!

https://bit.ly/2NQAOPA

みなさまとお会いできるのを楽しみにしております。

Cohesityをはじめとした、HPE + 各社SDSソリューションの組み合わせを推進するHPE Complete プログラムのご紹介はこちら。

https://www.hpe.com/jp/ja/storage/hpe-complete.html

 

 

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作者について

shingoyamanaka

2003年よりHP BladeSystem, HP Superdomeの日本でのプロダクトマネージャーを務めた後、2012年から4年間、日本を含めたアジア地区のSuperdome X Product Managerを務める。2016年12月から、日本ヒューレット・パッカードの総合エバンジェリストに就任し、様々な製品を紹介。2017年11月より、ハイパーコンバージド製品の日本でのプロダクトマネージャー。2021年より、SDS(Software Defined Storage)製品のCategory Managerに着任。自称ハードウエアオタク。