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Gartner Hype Cycle for I&O Automation, 2017 から見えてくる次にくるものは? - 2 -

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 前回に引き続き「Gartner Hype Cycle for I&O Automation, 2017 から見えてくる次にくるものは? 」というテーマを掘り下げていきます。前回から気になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、挿絵のジェットコースター、この話題と無関係ではないのです。イノベーションのライフサイクルのグラフは数々ありますが、多くの場合ジェットコースターのように登りはゆっくり、でも頂点に達したら一気に加速していく傾向が見受けられます。近年このライフサイクルが従来よりも早まっていると感じていますが、まだ上り坂の新技術を早い段階で理解しておくことが重要でしょう。

 

ハイパーコンバージドの次は?

 今現在、最も伸びているITインフラ技術と言えば、多くの人がハイパーコンバージドを挙げるでしょう。でもこのハイパーコンバージド、そのブームが永久に続くわけではありません。当然ながらコモディティ化の時期を迎え、次の技術がもてはやされるわけですが、それではハイパーコンバージドの次に来るものはなんでしょうか? HPEが数年前から提唱し、開発を進めてきたのが、次のインフラの形「コンポーザブルインフラストラクチャー」です。ハイパーコンバージドにより、ITインフラは「ITの専門家」の手から離れ、「一般管理者」が扱えるようになりました。ではその先は? よりITをシンプルにし、「一般ユーザー」でもITインフラを手軽に入手、あらゆるアプリケーションがすぐに使えるようになる、それがHPEが考えるその先のITインフラの形です。 Composable.jpg

 今までのITインフラの概念を変えるコンポーザブル

 さてこの「コンポーザブル」とはどのようなものなのでしょうか? 一般ユーザーにITインフラをゆだねるには、以下の3つの呪縛からの解放が必要と考えています。

  1. ハード的制約からの脱却1 サーバー、ストレージ、ネットワークの流動的リソースプール化
  2. ハード的制約からの脱却2 ソフトウェアデファインドでの抽象化とインテリジェント化
  3. ハード的制約からの脱却3 ソフトウェアが使いやすいシンプルな統合API  

 

 

その基本アーキテクチャーと構成要素は右の図のようになります。またそれぞれの構成要素は以下の特徴を備えています。

 

Composable2.jpg

 統合API

  • すべてのリソースをプログラム制御可能。かつ1行のコードで実行可能なシンプル性を実現
  • IaaSのためのベアメタル(物理環境)の制御が可能 

 ソフトウェア・デファインド・インテリジェンス 

  • テンプレートによる簡易な自動セットアップ
  • ITのオペレーションをどの担当者からでも容易に


流動的リソースプール

  • あらゆるワークロードに対応する、サーバー、ストレージ、ファブリックを様々に組み上げ可能な統合リソースプール
  • 物理、仮想、そしてコンテナにも対応
  • リソースの自動検出と設定

 

  少し具体例で説明しましょう。ここではChef(シェフ)というツールを使って 物理インフラを構成する場合の流れについて説明します。シェフはインフラの料理人(インフラの自動化ツール)で、レシピに従って料理をします。このレシピを元に必要な食材をHPEのコンポーザブルAPIを介してリクエストすると、コンポーザブルインフラは必要な食材(サーバー・ストレージ・ネットワーク・OS等)を集めて配達してくれます。食材が足りなくなれば追加オーダーしますが、それも数分で配達してくれる、さらに返品もきくというのがハイパーコンバージドではできないところです。さらに言えばハイパーコンバージドは「仮想化」に特化したソリューションであるのに対し、自動化が困難なイメージのある物理インフラも、ユーザーがハードウェアを触ることもなく組み立て、追加、分解が可能になります。もちろん今後需要が高まってくるコンテナも対応済みです。

 

Chef-Composable.jpg

  イメージがわかないという方は、ぜひこちらのビデオ(2分)も併せてご覧ください。

 

APIのサイロ化を克服してさらに高速化

  流動的リソースプール、ソフトウェアxxxはなんとなくわかりそうですが、「統合API」とは何なんでしょう? API(アプリケーションプログラミングインタフェース)は特に目新しいものではないですが、最近特によく聞くようになった技術でもあります。当然各社多くのAPIを開発しこれからはAPIのサイロ化が始まるのではないか?と懸念しています。「シンプルにするためにかえって複雑になった」なんてことはよくあることですが、そんな時代を見越してHPEではここ数年、多くのパートナーと共通の統合APIを開発してきました。それぞれのコンポーネントのAPIを1つに統合することによって、以下の図のようにインフラ構築時間を劇的に短縮することができます。
Unified API.jpg

 ハイパーコンバージドがもてはやされている今、APIの乱立が世の中で始まっている今だからこそ、少し先の視点で今後のITインフラの将来を考えてみてはいかがでしょうか?

 

関連リンク

HPEハイブリッドITソリューション
https://www.hpe.com/jp/ja/solutions/transform-hybrid.html

HPEコンポーザブル・インフラストラクチャ
https://www.hpe.com/jp/ja/solutions/infrastructure/composable-infrastructure.html

HPE Synergy
https://www.hpe.com/jp/ja/integrated-systems/synergy.html#Resources

HPE フレキシブルキャパシティ
https://www.hpe.com/jp/ja/services/flexible-capacity.html

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作者について

Yoji_Inoue

Technology Evangelist, Composable Infrastructure, Software Defined Data Center and Cloud Technology Architect, Hyper Converged, Storage, Memory centric-Data driven computing, Specialist