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HPE 3PAR Smart SANとは?

ITインフラ、特にストレージ管理に携わる方々にとっては、日々のSAN構成変更は悩みの種ではないでしょうか。クラウド事業者や、社内でIT基盤管理を運用されている場合は、ほぼ毎日、SAN構成変更(Zoning等)が発生していると聞きます。

SANのセキュリティの観点から、FC SANZoning方式として、World Wide Name Zoningを使用しているケースが多いと思うのですが、その場合、サーバーHBA数、ストレージ側ポート数が多くなるにしたがい、CLIコマンドを投入する回数が倍々で増えることになります。GUIツールで設定することもできますが、数が多いとむしろ作業効率が悪く、CLIでスクリプトを組んで、コマンド投入するというのが経験者の間では一般的と思われます。

 

そこで今回は、そんなFC SAN Zoningの煩わしさを解消するソリューション、HPE 3PAR Smart SANをご紹介します。

HPE 3PAR Smart SANとは?

HPE 3PAR Smart SANは、FC SANZoningを自動化し、ストレージ管理者の負担を軽減する機能です。

  • お客様のメリット
       Zoning変更・追加は、全て3PARから管理可能
       SAN管理におけるトレーニングコスト減
       SAN構築時間の劇的な削減
       SAN構築作業におけるミスの撲滅

  • 広範囲な環境に適用可能
     ・業界標準的なSAN機器をサポート
       HBA : Qlogic, Emulex
       SAN Switch : HPN 5900, B-Series(Brocade)
       Storage : 3PAR StoreServ
     ・汎用的なOSをサポート
       VMware, RHEL/SUSE, Windows

HPE 3PAR Smart SANの適用環境HPE 3PAR Smart SANの適用環境

このようなメリットの多い機能ですが、どんな仕組みで動くのでしょうか。次に、HPE 3PAR Smart SAN を支える技術を簡単に紹介します。

Peer Zoning

  • “Principal”デバイスが、その他のデバイス(Peer Member)とコミュニケーションし、Zoneを管理する仕組み。今までのInitiatorベースZoningでは、Initiator間のアクセスを避けるために、ひとつのZone内にはひとつのInitiatorしか入れないことが一般的だった。しかし、Initiatorの数が多くなると、SAN Switchのリソースを消費するという問題がある。Peer Zoningでは、InitiatorPeer Memberと定義し、Peer間ではアクセスできないようにすることで、Zone内に複数のInitiatorを入れることができ、Zone数を少なくすることが可能 となる。

Target Driven Peer Zoning (TDPZ)

  • ストレージのホストポート(Targetポート)がPeer Zoningを作成、管理する仕組み。
  • 3PARCLIcreatehostを実行することで、SAN Switch内にPeer Zoningを自動で作成してくれるので、管理者がZoning作成する必要がなくなる。

Fabric Device Management Interface (FDMI)

  • HBA などのデバイスをインバンド(FC)通信を介して管理する仕組み。
  • FDMI 機能を使用すると、ホストエージェント等をインストールしなくても、ポートに接続されているInitiatorHBA)やストレージTargetポートの情報を抽出できる。
  • 標準規格(FC-GS-7)。

 

これらの技術を実装したHPE 3PARSAN SwitchHBAがお互いに連携し、自動的にセキュアなZoningを作成してくれるのが、HPE 3PAR Smart SANです。

ここで、ある条件下で、今までのZoning作業に必要な総コマンド数と、HPE 3PAR Smart SANを使用した場合の総コマンド数を比較した結果を下記に記します。今までのZoningでは538コマンド必要だった作業が、HPE 3PAR Smart SANでは、たったの20コマンドで完了したことがご確認いただけます。

従来のZoning vs. Smart SAN 作業コマンド数比較従来のZoning vs. Smart SAN 作業コマンド数比較

このように、HPE 3PAR Smart SANを使用すると、今までとは全く異なるストレスフリーなSAN管理を実現できます。

さらに、HPE 3PAR Smart SAN次期バージョンでは、3PAR管理コンソールソフトであるSSMCStoreServ Management Consoleから新規ホストHBAを登録するだけで自動的にZoningが作成されるようになり、日々の運用負荷がより軽減されます。

次期バージョン 3PAR管理コンソールソフト SSMC画面次期バージョン 3PAR管理コンソールソフト SSMC画面

いかがでしょうか。ここでの説明は、ある程度Zoningに対する知識をお持ちの方でないと理解しにくいかもしれません。もし、ここでの説明では理解できなかった、あるいは、HPE 3PAR Smart SANに関して、さらに詳しい情報をお聞きになりたいという場合は、HPE営業、プリセールスにお問い合わせ下さい。

 

HPE Smart SANのホワイトペーパー(英語)も合わせてご参照ください。

https://h20195.www2.hpe.com/V2/getpdf.aspx/4AA6-1523ENW.pdf?ver=2

 

(文責:シニアITスペシャリスト 石岡聡)

作者について

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