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yoshihiko1989

Re: 【連載】次世代ハイパーコンバージド「HPE SimpliVity」を取り巻くエコシステム ー 第3回 コンテナプラットフォームに不可欠なこととは!?その2

前回はコンテナをエンタープライズ環境で活用する上で必要なコンテナ管理ツール側に焦点を当てました。今回は、コンテナを動かすプラットフォーム側に焦点を当てて解説していきます。

 

コンテナプラットフォームに求められる五箇条

コンテナを動かすプラットフォーム側に求められることとして、次の5つを抑えておくと良いでしょう。 

  1. スケーラビリティ(拡張性)
  2. プロテクション(データ保護)
  3. パフォーマンス(性能)
  4. メンテナンス(運用しやすさ)
  5. オープンインターフェイス(汎用性)

 

1. スケーラビリティ

アプリを起動しているコンテナは、前回ご紹介したコンテナオーケストレーションツールによって負荷状況に応じて自動でスケールされます。しかし、いくらコンテナがスケール(性能増強)されても、コンテナを動かす基盤(サーバー、以下コンテナノードと記述)の物理リソース増強がコンテナスケールのスピードに追い付かなければ意味がありません。

 

2. プロテクション

また、コンテナはこれまで「ステートレス」と呼ばれる、保管すべき永続データを持たないアプリケーション向け(Webサーバーやリバースプロキシ、キャッシュサーバーなど)がほとんどと言われてきましたが、最近はデータベースのように永続データを保持する必要がある「ステートフル」なアプリケーションへの活用も増えてきました。

こういったステートフルな世界になると、コンテナにどうやって永続的にデータを持たせるか?コンテナが壊れてしまったときの対応はどうするか?バックアップは?セキュリティは?といったようなデータ保護(プロテクション)の検討も必要です。

 

3. パフォーマンス

大量のコンテナ導入時には、コンテナノードへのパフォーマンス要求も増えてきます。

コンテナのスケールに合わせて、また将来対応のコンテナプラグイン導入時にも対応し得るCPU、メモリリソースプールを潤沢にまかなえることがプラットフォームには必要です。

管理機能のMasterノードと実際にコンテナを起動するWorkerノード間の通信が増え、かつ高帯域が必要なコンテナがどこのコンテナノードに配備されても良いようにネットワークの配備も考慮すべきでしょう。

 

4. メンテナンス

コンテナを実際に利用するアプリケーション開発者は意識したことが無いかもしれません。

しかし、コンテナを動かすにはサーバーハードウェアが必要です。

インフラ管理者の立場に立ってみると、当然ながらファームウェアアップデートなどのメンテナンスが簡単なハードウェアが好まれるでしょう。

 

5. オープンインターフェイス

APIエコノミー」といった言葉を聞いたことないでしょうか。

コンテナが利用されるソフトウェアの世界で一般的なAPIは、もはやソフトウェアのみならず、最近ではハードウェアの世界でも注目されるようになってきました。

Infrastracture as CodeIaC)」に代表される、ソフトウェアからハードウェアまですべてを一元化する世界では、オープンなAPIによる管理・操作に対応したハードウェアが重要です。

図1.png

 

コンテナプラットフォーム五箇条、いかがでしたでしょうか?

次回はこの五箇条をベースに、コンテナのライバルとも言われる“仮想化”でトレンドのプラットフォーム、HCIとの親和性を考えていきます。

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作者について

yoshihiko1989

日本ヒューレット・パッカード株式会社で Server Solution / CloudNative関連のプリセールスを担当しています。

コメント
いわぶちのりこ

(one of the imoderateor  said to you )

介護休暇からの社会復帰、育児休暇からの社会復帰、障害者の社会参加、不正・不公平なしの国際なみの在宅ワークにはどのようにダイナミックリンクし、社会貢献があるのですか?