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コロナ禍でのクラウド意識調査 – 製造業版
はじめに
製造業における COVID-19の影響は、経済産業省の「製造業を巡る動向と今後の課題」レポートによりますと、サプライチェーン分断に対する供給問題への対応、ロックダウンによる海外需要喪失、生産減の影響から部品・素材産業への影響拡大などがあげられています。 また、このレポートでは、今後の対策として企業変革力の強化に資するデジタル変革の推進が求められています。 そこでは、AI、IoT、デジタルツイン、5Gなどの新しい技術がデジタル変革を加速し、製造業の競争力を強化することが期待されていますが、COVID-19によって引き起こされた大きな変化の一つは、クラウドへの加速でした。
『コロナ禍でのクラウド意識調査 – 世界と日本の比較』 というブログを最近書かせて頂きましたが、今回は製造業のお客様からの回答をもとにした、製造業に特化した調査結果をご紹介いたします。
調査結果のサマリ
- 製造業の多くの回答者は、パブリッククラウドが負担を軽減し、デジタル変革の加速に役立つと回答しています。一方でセキュリティやコストに課題を感じ、パブリッククラウドとオンプレミスを適材適所で組み合わせたハイブリッドモデルの検討も進みつつあります。
- 地域別では、パブリッククラウドのファンは日本や北米が多く、インドやAPACが相対的に少ない結果でした。
- 現在、リモートコラボレーションやVDIなどのワークロードの多くは、パブリッククラウドに置かれています。一方で、管理用システム、AI Ops や RPA のワークロードの多くはオンプレミスに配置されています。
- 将来(2年後) には、多くのワークロードでオンプレミスへのシフトが検討され、パブリッククラウドの比率が低下しています。
- 特に、AI/ML、VDI、リモートコラボレーションのワークロードをオンプレミスへ移行検討との回答が多くなっていますが、これは地域によって大きなばらつきがあります。
調査方法
企業がCOVID-19の影響を受ける中、クラウドに対してどのような考えを持っているのかを知るため、HPEは昨年クラウド意識調査を世界で実施しました。下記レポートは、製造業のお客様 1,295 名からの回答結果をもとにしたものとなります。なお、今回の調査では製造業に航空宇宙、自動車、化学、消費財、家電業界などが含まれています。
- 対象地域 - 北米 (327名)、ヨーロッパ (244名)、インド(259名)、日本(243名)、APAC (アジア太平洋 - 222名)
- 対象職種 - IT意思決定者、ビジネス意思決定者、データサイエンティスト、開発者
質問項目
各質問は、二つの選択肢のうち必ずどちらかを選ぶ回答形式としました。
- 迅速な開発とアプリ性能
- 迅速な開発と低遅延のアプリ性能を必要とするユーザーの要求に最もよく応えるのは、1) パブリッククラウド、もしくは 2) オンプレミス
- データの価値と活用
- AI(人口知能) / ML(機械学習) 活用など、データの価値を最大限に引き出せるのは、1)すべてのデータをパブリッククラウドに配置、もしくは2)オンプレミス
- データアクセスの容易さ
- パブリッククラウドにより、企業のデータは1)(どこからでも)アクセスしやすくなりますか、もしくは 2)データの出力コストのためにアクセスしにくくなりますか?
- クラウドTCO
- パブリッククラウドは、1)必要な分だけ支払うため時間の経過とともにTCOが低くなりますか、もしくは 2)オーバープロビジョニングにより TCOが高くなりますか?
- リソースの負担
- パブリッククラウドは、1)自動更新によってリソースの負担を軽減しますか、もしくは2)負担を増やしますか?
- セキュリティリスク
- パブリッククラウドは、1)クラウドプロバイダーが責任を負うため、企業のセキュリティリスクを軽減しますか? もしくは、2)企業がクラウド内のデータを保護する責任を負うため、リスクを高めますか?
- デジタル変革の加速
- 組織は、1)デジタル変革を加速するためにIT資産の大部分をパブリッククラウドに移行する必要がありますか、もしくは、2) 移行が困難で当面は、オンプレミスのままですか?
- オープン性
- パブリッククラウドは1)よりオープンですか、あるいは、2)よりクローズでしょうか?
- ハイブリッドの未来
- ハイブリッドITの未来は、1)パブリッククラウドのプロバイダーがサービスをさまざまな場所に展開すること、もしくは 2)オンプレミスのプロバイダーが同等のクラウド体験を提供し、運用 / ガバナンスを管理することによって推進されますか?
製造業での調査結果の詳細
下記のグラフは、製造業の全回答者の結果を表しています。紫色は、パブリッククラウド、緑色は、オンプレミスに傾いている回答者の割合を示しています。たとえば、左端の「データアクセスの容易さ」では、75%がパブリッククラウドによってデータに「(どこからでも)アクセスしやすくなる」と考えています。一方で、25%がパブリッククラウドによって「データ出力コストのためにアクセスしにくくなる」と考えています。
- 回答者の大半はパブリッククラウドによって日々のリソース管理から解放され全体的な負担を軽減し、アクセスの容易さとオープン性を実現し、デジタル変革を加速すると考えています。一方で、セキュリティやTCOなど一部の領域で課題も認識し始め、ハイブリッドなクラウドへの期待が見てとれます。
地域別の結果
- 地域別では、パブリッククラウドのファンは日本や北米が多く、インドやAPACが相対的に少ない結果でした。
ワークロードはオンプレミスにシフト
下記のグラフは、現在のワークロードの状況を示しています。リモートコラボレーションやVDIなどのワークロードの多くはパブリッククラウドに置かれています。一方で、管理用システム、AI Ops や RPA のワークロードの多くはオンプレミスに配置されています。
- 下記は将来(2年後)のワークロードの配置を聞いたものです。多くのワークロードで、オンプレミスへのシフトが検討され、パブリッククラウドの比率が低下しています。
- 上記2つのチャートから、製造業のワークロードのシフトを示すチャートを作成しました。ワークロードの大半がオンプレミスである率の推移を示しており、多くの回答者がオンプレミスへの移行、もしくはパブリッククラウドとの適材適所によるハイブリッドクラウドを検討しています。
- 以下は、地域別のワークロードのシフトを示すデータです。 AI/ML、VDI、リモートコラボレーション領域でのオンプレミスへの移行が大きくなることを示していますが、地域によってその傾向は大きく異なります。
- 上記のデータからも見てとれるように製造業では、パブリッククラウドからオンプレミスへのシフトが進み、パブリッククラウドとオンプレミスを適材適所で組み合わせたハイブリッドモデルの検討が進みつつあります。 次の章では、なぜこのような動きが起きているのか、その背景の一因を見ていきたいと思います。
リアルタイム、低遅延、高帯域などのニーズがオンプレミス化を後押ししています
製造業者がパブリッククラウドに魅力を感じて採用を進める一方で、産業用IoTやハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) などのワークロードやユースケースでは、オンプレミスのソリューションが必要とされています。
産業用IoTでは、膨大な量のデータがデータセンターの外、つまりエッジで生成されるようになります。すべてのデータをパブリッククラウドに送ることは、パフォーマンス、コスト、セキュリティの観点で困難となり、エッジ環境でデータを処理するエッジコンピューティングが必要となります。エッジコンピューティングは、データが生成される場所でのリアルタイムなデータ分析を可能とし、状態監視や予防保全などスマートファクトリー実現に貢献します。
ビデオ解析を例にとりますと、カメラの近くでビデオデータを処理することで、大量のデータをデータセンターやクラウドに転送する必要がなくなり、ネットワークコストを削減し、応答を大幅に高速化し、セキュリティリスクも低減することができます。
また、HPCではモデリングやシミュレーションにおいて、大規模な計算能力を提供し、複雑なデータをデジタルモデルに変換します。 さらに HPCは、AIやデータ分析を実行するための最適なワークロードを提供します。実際、多くのお客様が「データのセキュリティの懸念」、「パフォーマンスの懸念」、「データ移動のコスト」などの理由からオンプレミスでの HPC を採用しています。
他にもオンプレミスのソリューションを必要とするユースケースは下図のように数多く存在しています。 下図はエッジコンピューティングの対象となるアプリケーションを示しています(フルレポート edge.nxt はこちらからダウンロードできます)。 現状は、センサーなどエッジでのデバイスを使っての大量のデータ収集や可視化などのユースケースが大半ですが、数年内には、エッジやオンプレミスでのAI/ML、AR/VR、5G MEC などの活用が検討されています。
HPE GreenLake - オンプレミスのクラウドでデジタル変革を加速
オンプレミスでありながら、クラウドと同じメリットや体験を享受する方法として、HPE GreenLake を提供しています。 HPE GreenLakeは、パブリッククラウドの柔軟性と経済性を備えたオンプレミスでの as-a-serviceを提供します。
- 従量課金によるITコストの削減 - 多額の初期投資が不要な従量制課金方式で、オーバープロビジョニングを回避し運用や財務面の柔軟性を提供します。
- ビジネスアジリティ - 必要なタイミングで容量を確保して、アプリケーションとサービスの展開を迅速化でき、スケールアップやダウンも容易です。
- セキュリティの確保と適切な管理 - セキュリティ、コンプライアンス、パフォーマンス、リスク、コストなどの監視と管理が簡単に行えます。
製造業での HPE GreenLakeの活用事例と近年の発表
- トヨタマップマスターが、デジタル地図制作システムを統合し、地図情報の高精度化・大容量化を加速
- 高性能ストレージを中心に2システムを統合してインフラをシンプル化。機器の導入に際してコンサンプションモデル(IT消費モデル)を利用し、ライフサイクル全体でのコスト平準化を実現
- 高性能ストレージを中心に2システムを統合してインフラをシンプル化。機器の導入に際してコンサンプションモデル(IT消費モデル)を利用し、ライフサイクル全体でのコスト平準化を実現
- ポルシェ インフォマティク、HPE GreenLakeとHPE Synergyを採用して変革を加速
- ポルシェ インフォマティクでは、約3万人のPHS社員と自動車ディーラーのグローバルネットワークにデジタルツールを提供していくためのハイブリッドクラウドインフラを運用
- ポルシェ インフォマティクでは、約3万人のPHS社員と自動車ディーラーのグローバルネットワークにデジタルツールを提供していくためのハイブリッドクラウドインフラを運用
- Zenseact AB(旧Zenuity)とHewlett Packard Enterpriseが提携し、次世代自律走行車を開発 (英語)
- HPEは、Zenuityが次世代の自律走行システムを開発するために必要となる人工知能(AI)およびハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)インフラを提供します。エンドツーエンドのITインフラは、HPE GreenLakeを通じてサービスとして提供されます。
まとめと関連情報
- 多くの製造業者がパブリッククラウドに魅力を感じて採用を進めています。一方で、TCOやセキュリティなどの懸念からオンプレミスへのシフトや、ワークロードを適材適所で配置するハイブリッドクラウドの検討をしている回答者も多数いました。そこでは、パブリッククラウドの柔軟性と経済性を備えたオンプレミスでの as-a-service も選択肢の一つとなります。
- 3月24日(水) には、HPE GreenLakeの日本における最新の業界やワークロードごとの事例をご紹介する下記ウェビナーを開催します。
寄稿者
久保 耕平
Hewlett Packard Enterprise において、ヨーロッパ、アジア・太平洋地域のインダストリ・ワークロードマーケティングチームに所属し、HPEのエッジからクラウドまでのソリューションを推進
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