中堅・中小企業のエッジコンピューティングによるイノベーション

[MiwaTateoka]

現代では、中堅・中小企業 (SMB) から大企業まで、ITがビジネスの原動力となっています。大企業はたしかに規模と予算の面では有利ですが、SMBはITを活用しデジタルビジネス基盤を構築して組織全体のイノベーションを引き出すことができます。

Techaisleが最近行ったSMBおよびミッドマーケットにおけるデジタルトランスフォーメーションの採用傾向調査では、調査対象のSMBの38%が、デジタルトランスフォーメーションへの投資を動機付ける主な目的として「イノベーションの推進」に役立つインフラストラクチャの構築することであると回答しています。さらに、デジタルテクノロジーが自社の戦略の中核を成していると回答したSMBの40%は非常に革新的な会社であるということが判明しています。

このイノベーションは、データが作られる場所、つまりエッジにおいて最も顕著です。エッジコンピューティングとは、データが生成されるネットワークのエッジの近くでデータを処理することを指します。データが収集された場所ですべてのデータを使用することができるため、SMBではより多く十分な情報に基づいた意思決定をより迅速に行うことができます。

エッジコンピューティングは、顧客体験の向上、コスのト効率化、収益の増加、生産性の向上、ビジネスプロセスの合理化といった大きなメリットをSMBにもたらします。Techaisleの調査によると、先進的なSMBではエッジソリューションを利用してコラボレーションを強化、サプライチェーンの可視化とコスト効率の向上、ロケーションベースマーケティングなどに情報を活用しすでに取り組んでいます。

しかし、このようなエッジコンピューティングにはメリットだけではなく課題もあります。システム、従業員、顧客が分散しているため、エッジと中央のITシステムを同期する必要があります。新しい自律的なハイブリッドおよび分散型の働き方に対応するために、エッジソリューションでは整合性のあるデータフローを提供するとともに、企業ファイアウォールの外側のユーザー、顧客、データをサポートする必要があります。

これらの機能を提供するために、エッジソリューションは目的に合った適切なサイズのサーバー、ストレージ、ゲートウェイで構成される、柔軟で応答性に優れたハイブリッドコアをベースとする必要があります。TechaisleはSMBは下記のような特徴を備えたベンダーを探すことを勧めています。

• SMBのニーズに対する深い理解
• SMBに適した規模かつ革新的なサーバー、ストレージ、ネットワーキング製品群をカバーしていること
• エコシステムにおけるリーダーシップと、SMB向けにカスタマイズされたサポートを提供できる強固なパートナーコミュニティ

HPEは、ビジネスの成長を推進し、エッジでのセキュリティを確保するマルチアクセスエッジコンピューティングでエッジ機能を活用できるようSMBを徹底的に支援します。HPEの中堅・中小企業向けハイブリッドファイル/バックアップソリューションは、HPE ProLiant Gen10およびGen10 PlusサーバーとWindows Serverをベースとしています。オンプレミスとクラウドの機能を組み合わせることで、ハイブリッドクラウドを簡単に導入し、ダウンタイムやデータロスによるビジネスロスから顧客を守り、時間やコストを抑えることができます。また、HPEは新たなサイバー脅威に対応するゼロトラストモデルにより、自動化によってITセキュリティのギャップを解消しエッジにおけるデータ保護も支援します。SMBがデジタルエコノミー時代を勝ち抜くためにデータ保護を備えたインテリジェントなエッジコンピューティングを実現できるよう、ITの設計、統合、およびトランスフォーメーションをサポートます。

このトピックの詳細については、テクニカルペーパーをご覧ください。SMBイノベーションに関するTechaisleホワイトペーパー