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「HPE Synergy」 発表! ~ (1) 世界初のコンポーザブル・インフラストラクチャ


こんにちは。統合基盤・仮想化カテゴリーのエバンジェリスト、小川大地です。

2016 年 1 月 27 日、都内某所で開催したイベントにて、
新生 Hewlett Packard Enterprise の新しい製品ライン 「HPE Synergy」 を初お披露目させていただきました。


IMG_0132.jpgHPE サーバー製品群の中で 「統合基盤」 に特化したイベントにもかかわらず、驚くほど多くの方にお集まりいただきました。お礼申し上げます。

参考: 「HPE Synergy」発表、コンポーザブル・インフラが新段階へ (ASCII.jp)

製品リリースは春ごろを予定しています。これに先駆けて、どのようなコンセプトの製品ラインなのかを、
エバンジェリストの視点から数回に分けてご紹介していきたいと思います。

 

「コンポーザブル・インフラ」 って、なに?maxresdefault.png

まずは、上の会場写真にも写っている 「コンポーザブル・インフラ」 について。

コンポーザブル (Composable) は 「組立可能な」 と訳すと分かりやすいでしょうか。
つまり、直訳すると 「自由に組み立てられるインフラ」 になります。 

コンポーザブルサーバーではなく、
コンポーザブル ”インフラ” ですので、サーバーだけに限りません。

ネットワークやストレージといったハードウェアコンポーネント、そして従来からの仮想化やクラウド、そしてコンテナといった新旧のテクノロジーを自由に組み立てることができる、次世代プラットフォーム と言われています。

「聞き慣れない」 「初めて聞く言葉」 という方もいらっしゃるでしょう。

それもそのはず。これまではコンセプト先行であったり、部分的にコンポーザブルな製品はあったものの、フル対応版を製品化したものは HPE Synergy が業界初になりそうだからです。

Synergy.png 写真 「HPE Synergy」

 

 HPE の製品戦略のことじゃないのHPE_Paloalto.png

コンポーザブル・インフラは HPE の製品戦略やビジョンとしても知られています。
確かに、我々 HPE 自身もそのように使うこともありました。

参考: HP Composable Infrastructure が「ITpro EXPO AWARD 2015 ZDNet Japan賞」を受賞 (2015年10月)

しかしながら、開発が進み、現実のものになるにつれて、今では一つの製品カテゴリになりつつあります。

例えば、我々の良きライバルである Cisco Systems さん。
ネット検索いただくと分かりますが、Cisco さんも既存製品をベースに Composable Infrastructure への対応を始めています。 また、最近では Intel さんや IBM さんも米国で Composable という単語を用いるようになったそうです。

巣立ってしまったようで個人的には少し寂しい気もしますが、HPE (旧 HP) の製品戦略が、そのまま業界の製品カテゴリになってしまうことは、実は初めてではありません。

例えば、日本で人気のハイパーコンバージドでも知られる 「Converged Infrastructure」。 7 年前の 2009 年当時は単なる HP の製品戦略でしかありませんでしたが、いつの間にか製品カテゴリとして広く使われるようになりました。

大手調査機関が Converged という言葉を避けて 「Integrated Infrastructure」 と聞きなれない言葉を用いるのには、実はこんな歴史があったわけです。


 

「コンバージド~」 とは、何が違うの?

では、その従来の 「Converged Infrastructure / Hyper-Converged Infrastructure」 と、
多くの主要ベンダーが注目しているこれからの 「Composable Infrastructure」。

一体何が違うのでしょう?


(次回につづく)

 

 


 

作者について

ogawad

サーバーカテゴリのエバンジェリストです。 ハードウェアメーカーとしてのHPEの情報を不定期にお伝えします。