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ryo_takagi

【連載】HPE ProLiantがハイブリッドクラウドのインテリジェントなコンピューティング基盤となる10の理由③:インテリジェントな自動化

こんにちは、HPEでプリセールスをしております髙木嶺です。

第2回は野井から「HPE ProLiant がハイブリッドクラウドのインテリジェントなコンピューティング基盤となる10の理由」の「全方位的なセキュリティ」に関する4つのポイントを紹介させていただきました。

最終回も第1回と同様、髙木から、「インテリジェントな自動化」に関する3つの理由をご紹介させていただきます。改めてになりますが、元の資料はこちらからアクセスください。

また、こちらのブログ内容は全てHPE ProLiant Gen10以降を対象とした説明になります。

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インテリジェントな自動化

なぜインテリジェントな自動化が必要なのでしょうか?

ITにおける負荷が高まり続けており、今まではビジネスニーズの対応に数日・数週間かけていたものを現在では数分・数秒間で対応していくほどの柔軟性と容量が求められるようになってきています。これを実現するためにはサーバー管理・監視の簡素化や展開の自動化を行い、負荷を軽減していくような戦略へと移っていく必要があります。HPEのサーバーでは、運用に関する情報を自律的に収集でき、APIから高度な管理、最適化を行うツールまで活用できます。

 

理由8 場所や時間を問わずにサーバーをシームレスに監視し、管理する

HPE iLO(Integrated Lights-Out)は第1回の投稿でも少し触れましたが、おさらいするとHPEが独自で開発している管理プロセッサーです。HPE iLO 5は時代を経て進化し、第2回で野井から説明したようなセキュリティの機能や特長が多く追加された第5世代のものとなります。HPE iLO 5のおかげでサーバーの健康状態や動作状態を詳細に把握することができます。そのためサーバー管理者は、いつでもどこでもサーバーの管理・監視を行うことができるのです。

Intelligent ProvisioningというHPE iLO 5に内蔵されたユーティリティを用いることでサーバーを簡単に、使える状態へと持っていくことができます。HPE iLO 5のおかげで簡単かつ迅速なサーバーの展開、セットアップを実現します。

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理由9 AIを活用して、すべてのシステムに最適な運用環境を維持する

HPE InfoSight for ServersはHPE サーバー向けの独自機能です。HPE InfoSight for Serversは、毎秒何百万ものサーバーのテレメトリー情報を収集し、AIに従って分析を行っています。分析結果をもとに、障害が起きる前に通知や警告をしてくれる障害予兆検知を実現します。HPEのサーバーは世界中の様々な環境で使用され、様々な使われ方がされています。そのような大量な情報を収集して分析することでAIの精度が日々向上し、人には予想ができないようなところまで予兆し、推奨事項などを提示してくれるのです。

またHPE InfoSight for Serversはサーバーの問題が発生した際や予兆された場合、自動的にHPEサポートに通報をしてくれるため トラブル対応の工数削減やエンジニアが足りていないといった場面では非常に役立ちます。

さらにHPE InfoSight for Serversはクラウド型の監視ソフトウェアになります。インターネットに接続されていれば、いつでもどこでもサーバーのハードウェア、ファームウェアのヘルス状態やアラートなどを確認することができます。

ProLiant Gen8, Gen9サーバーでは今紹介させていただいた一部の機能が無償で提供されます。ProLiant Gen10サーバー以降をお持ちのお客様はiLO Advancedライセンスを追加することで、これらの機能をすべて無償で利用できます。cap3.PNG

 

 

 

理由10 単一のツールで包括的なソフトウェアデファインドインフラストラクチャの機能を提供

HPE OneViewはHPEが提供するソフトウェアデファインドの統合管理ソフトウェアです。HPE ProLiantだけでなく、HPE Synergy、HPE Apolloサーバーも対応しております。HPE OneViewにはサーバープロファイルという機能があり、サーバーの設定を一括で変更できます。サーバーを新しく導入する際や、サーバーの用途を変更したい時、サーバーを置き換えるとなった際にこの機能を用いることで迅速にサーバーの最適設定に切り替えることができます。

従来はファームウェアのアップデート、iLO/BIOS/RAID設定変更のような様々な作業を行う際、別々のツールを使用していました。しかし、このような作業をHPE OneViewだけで行えるようになっています。

HPE OneViewのもう一つの大きな特長、APIでサーバーなどを制御できるというものです。 VMware vCenterやAnsibleなどの他社ツールと連携してサーバーのコンピュートリソース、ストレージ、ネットワークを制御できます。それぞれのインフラストラクチャに関して、制御にはどのツールを使えばいいのか、どのコマンドセットを使えばいいのか、心配する必要がなくなります。このような統一されたAPIを使用した設計により、アプリケーションのより迅速な開発を実現できるのです。

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以上でインテリジェントな自動化のポイント3つを紹介いたしました。

 3回にわたって「HPE ProLiant がハイブリッドクラウドのインテリジェントなコンピューティング基盤となる10の理由」を全て紹介させていただきました。

お客様のワークロードに特化した設定やアドバイスなどを行ってくれる機能を含む「ワークロードの最適化」や、現在のセキュリティ課題を解消するような特長を備えた「全方位的なセキュリティ」、サーバーインフラストラクチャーの管理・監視を次世代へ進める「インテリジェントな自動化」はHPE ProLiantの独自性かつ自慢できるポイントになります。

これらのポイントを踏まえて是非、HPE ProLiantの導入をご検討いただければと思います!

 

 

 

参考資料

HPE iLO 5  

https://www.hpe.com/jp/servers/ilo

 

HPE Intelligent Provisioning

https://www.hpe.com/jp/ja/product-catalog/detail/pip.intelligent-provisioning.5219984.html

 

2分でわかるInfoSight for Serversの動画

https://www.youtube.com/watch?v=thjZqDV6xQ8

 

HPE OneView

https://www.hpe.com/jp/oneview

作者について

ryo_takagi

日本ヒューレット・パッカード合同会社でサーバーと管理ソフトウェアのプリセールスを担当しています。 旅行と写真が趣味です!