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Masazumi_Koga

簡単!ビッグデータ基盤ソフトのインストール ~ EDF-CM 7.4.0 ~

20231021_EDF-CM_7.4.0_Installation_by_MasazumiKoga.png■ビッグデータ基盤ソフトのインストール手順書PDFを公開

ビッグデータ基盤ソフトのHPE Ezmeral Data Fabric - Customer Managed(エズメラル・データファブリック・カスタマーマネージド、略称:EDF-CM)7.4.0のインストール手順書を公開しました。インターネットに接続できないRed Hat Enterprise Linux(RHEL)環境において、EDF-CM 7.4.0をインストールできます。

Ezmeral Data Fabric 7.4インストール手順書 - インターネット非接続環境(PDF)

上記のインストール手順書では、RHELマシン3台で構成しています。(技術的には3台以上でクラスターを組めますが、HPEの正式サポートは4台以上ですのでご注意ください)

EDF-CMクラスターとは別建ての時刻同期サーバーや簡易DNSサーバーの構築手順も含んでいますので、この手順書だけで、とりあえずEDF-CMクラスターを構築できます。NTP/DNS用RHELマシン1台+EDF-CM用のRHELマシン3台の合計4台を用意し、是非、Ezmeralソフトウェアの世界に飛び込んでみてください。ちなみに、時刻同期ができないと、EDF-CMクラスターのノードの時刻がズレて、クラスターが正常に稼働しません。

■EDF-CMをインストールした後に必要な作業

本ドキュメントで、EDF-CMクラスター構築したら、ライセンスの適用が必要です。ライセンスの適用は、EDF-CMクラスターのうちのどれか1台が提供しているWeb管理画面(https://EDF-CMクラスターノードのIPアドレス:8443)に管理者ユーザー(ユーザー名:mapr、パスワード:mapr)でアクセスし、Admin用のメニューからCluster IDと呼ばれる文字列を確認します。次に、HPEが提供しているMy HPE Software CenterのWebサイトにアクセスして、ソフトウェアの「Ezmeral Data Fabric」を検索し、Cluster IDを入力すると、評価ライセンスのファイルが取得が可能です。評価ライセンスのファイルを入手できたら、再び、EDF-CMクラスターのWeb管理画面上で、その評価ライセンスのファイルをブラウザ経由でアップロードすれば、評価ライセンス適用完了です。評価ライセンスの適用が完了すると、EDF-CMの全ての機能が利用可能になります。

■HPE Ezmeral Data Fabric - Customer Managed(略称:EDF-CM、旧称:MapR)について

EDF-CM.pngEDF-CMは、旧MapR(マップアール)社が提供していたHadoopディストリビューションである「MapR」の後継製品です。EDF-CMは、ご存知、メルセデスベンツ、BMW、アウディなどの大手自動車メーカーでの自動運転車のAI開発基盤や、NHKや日経の記事でも話題になったインド版マイナンバー基盤で全面採用されおり、日本でも100社以上の導入実績があるソフトウェア製品です。

Hadoopファイルシステムに比べて圧倒的な性能を誇るMapRファイルシステムを搭載し、MapRで提供されていた高可用性NFS機能、SQL問い合わせが可能なデータベース機能、Kafka互換のストリーミング機能に加え、Webブラウザでファイルのアップロードやダウンロードを実現するS3互換ストレージの機能も搭載しています。

是非、EDF-CMをインストールして、ビッグデータ基盤の世界に飛び込んでみてください。

【参考情報】

EDF-CMの動作が正式にサポートされているLinux OSの種類とバージョン情報が下記のURLで確認できます。インストール手順書と併せて事前に確認しておくことをおススメします。

https://docs.ezmeral.hpe.com/datafabric-customer-managed/74/InteropMatrix/r_os_support_matrix.html

KOGA MASAZUMI (@masazumi_koga)

 

【書籍のご案内】HadoopとMapRと機械学習を学べる本

Hadoop_Book.jpgMapR(現在の名称:HPE Ezmeral Data Fabric - Customer Managed)は、Hadoop互換でありながら、Hadoop HDFSHadoop分散ファイルシステム)よりも圧倒的に高速なMapRファイルシステムを搭載しています。その非常に高いI/O性能に加え、高可用性NFSサービスを提供する単純なNASとしても利用できます。それらの使い勝手の良さから、大手自動車会社の自動運転車のAI開発基盤や、インド政府のマイナンバーシステムで採用されているデータ基盤ソフトであり、日本国内でも100社以上の導入実績を誇ります。本書では、その豊富な導入実績をもとに、頻繁に利用されている基礎技術を「Hadoopクラスター構築実践ガイド」に収録しています。主に、以下に挙げるMapRとその上で動くオープンソースソフトウェアのノウハウを学べます。
Hadoop v3とMapR v6の構築手順
運用管理手法
Spark:SQL、StreamingGraphXRMLlibの使用法
ニューラルネットワークによる学習
データベース操作(HiveImpalaHBaseMapR-DBPig
データのインポートとエクスポート(SqoopFlume
フライトデータ分析、植物の分類、おすすめ映画のタイトル表示、Wikipediaドキュメント分類といった具体例をもとに、ステップバイステップで学べる一冊です。

 

 

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作者について

Masazumi_Koga

Hewlett Packard Enterprise認定のオープンソース・Linuxテクノロジーエバンジェリストの古賀政純が技術情報や最新トピックなどをお届けします。保有認定資格:CCAH(Hadoop)/RHCE/RHCVA/Novell CLP/Red Hat OpenStack/EXIN Cloud/HP ASE DataCenter and Cloud等