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2020年のITはどうなる? - 3 - 失敗しない IT変革(後編)
デジタルエコノミー時代にはITの抜本的な変革が必要と言われています。でもどうしたらその変革を成功させることができるのか、なにからやればよいのか、その優先順位は? 今回はそテーマの後編、デジタル時代に対応するための新しいライフサイクル、新しい組織、新しい働き方について解説します。
ライフサイクルを変える
以前のブログでテクノロジーの賞味期限がどんどん短くなっていることを紹介しましたが、それはすなわち製品やサービスのライフサイクルの見直しが必要ということです。デジタル時代の新しいライフサイクルは、下図のように「あらゆるモノにアプリが実装」され、「継続的に革新が行われる」(早いサイクルでアプリのアップグレードが行われる)、そして「先進的データ分析」を行いフィードバックしていく、サイクルを高速で回す仕組みが必要です。
では上記のような新しいライフサイクルを実現するにはどのような開発環境が求められるのでしょうか? 重要な項目を5つ挙げて解説します。
1. セキュリティ
アプリケーションの開発には、データの改竄、削除、漏洩等の無いセキュリティの高い環境が必要とされます。開発が振出しに戻る危険性や、産業スパイのようなリスクもはらんでいます。
2. コンポーザブル・アプリケーション
API経済と言われるようにAPIは重要ではありますが、APIの乱立により複雑性を招いては意味がありません。つまりAPIエコシステムが重要です。さらにFaaS(functions as a service)の広まりにより、今後は必要なサービスを様々なクラウドからピックアップ、つなげて利用するモデルがAPIでできるようになります。これをコンポーザブル・アプリケーションと呼びます。
3. 記録システムのためのAPI
企業に蓄積されているデータは砂金のようなものです。多くの砂の中からふるいにかけて金を抽出します。多くのスタートアップが新しいデータを使ってデータ分析をするのに対して記録システム(System Of Record:SoR)を持っているのは歴史のある企業の強みでもあります。問題はそれらのデータは従来型のサイロ化したシステム内にとじていることが多くそれをAPIで解放する必要があります。さらにビジネス部門が開発したAPIセントリックなアプリとの連携をスムーズにするためにもSoRのAPIが重要になってきます。
4.柔軟性と確実性の両立
CAP定理(一貫性 : C、可用性 : A、分断耐性 : P は同時に達成できない)があるように、多くの場合高い性能や信頼性を求められるシステムと、クラウドのような柔軟性を求められるシステムとの両立は難しいものです。しかしながらそれぞれのシステム要件を満たしつつもリソース管理が一元化できたり、リソースの配置を簡単に切り替えたりできるシステムが必要になります。
5. 品質管理の自動化
MVF(Minimum Viable Functionally: 実用最小限の機能)という言葉があります。シリコンバレーのスタートアップは「完成度が40%で製品をリリースする」というのを聞いて非常に驚いた記憶がありますが、このような、「走りながら改善する」ライフサイクル環境では従来型の品質管理手法ではもはや対応できません。自動化により開発スピードを上げつつ品質も向上できます。DevOps、Agile、CICD(Continuous Integration Continuous Development)といった概念を取り入れる必要があります。
部門の関係を変える
デジタルエコノミー時代で成功するには、「ITを運用する」のではなく、「ITを利用する」必要があります。実際にデジタル変革を主導するのはIT部門ではなくビジネス部門であることが多いのです。この両者は同じくITに関連はしているものの、ITに対する要求がまるっきり違います。従来のIT部門では高い信頼性や性能が最重要であるのに対して、後者は迅速な開発・テスト環境の配備と拡張が最重要、信頼性は二の次であることが多いです。ではビジネス部門は外部のクラウドを使えばよいかというと、そうでないケースも多々あります。そもそも新しいサービスを開発しているものを社外に出してよいのかという意見もありますし、オンプレのデータ処理を外部のクラウドで行えば、回線の逼迫で開発スピードが落ちたり、予想以上に高いコストを支払うこともあり得ます。前編でも解説ましたように、スタートアップとの差別化は既存のITの最大活用にあります。つまり今後は「ビジネス部門」と「IT部門」の協調、融合が企業を強くするうえで非常に重要になってきます。
文化を変える
デジタル変革に失敗する一番の要因は、データ活用でもテクノロジーでもありません、ほとんどが人やプロセスの問題だといわれています。Just Try It ! 、つまり失敗を恐れずに新しことを試すことに投資する必要があります。一昔前のITインフラは特権階級のものでした、でも今は違います。クラウドで誰でも多額の投資をせずに最新ITが活用できるのです。
企業はこのような「まず試して、様子を見る」モデルに短期的な利益を求めず継続投資する必要があります。また人材の育成や獲得も重要ですが、新しいアイディアを醸成する環境も必要です。例えばGoogleでは週に1日自分の好きなことに時間を使ってよいというルールがあります。組織の仕組みも変える必要があるでしょう。前の章でも解説しましたようにIT部門とビジネス部門の密な連携が企業の力を増大させます。人材の流動性、適材適所、部門間のITをつなぐ仕組みづくりがますます重要になってくるでしょう。実際、海外の大手製造業はアウトソーシングしたIT部門を再び社内内製化し始めました。企業内ITが今後のデジタル経済時代での競争力を高めることに気が付いたのだと思います。
本稿のフルレポートは以下からダウンロードできます。
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