HPE Aruba Networkingの開発者向けサイト: devhub.arubanetworks.comの歩き方

[Aruba_Japan]

HPE Aruba Networkingも持ってますよ、デベロッパーサイト！

このblogを読んでいただいている読者様には、いろいろなベンダーのdeveloperサイトの利用経験をお持ちの方が多いと思います。HPE aruba　networkingでも、HPE Aruba Networkingが提供するネットワーク製品に関連したdeveloperサイトを運営しているのをご存知でしたか？

今回のblogでは、HPE Aruba Networkingが提供している[https://devhub.arubanetworks.com]の紹介をさせていただいきます。

1.時代に求められるスキルセット

かつてネットワークエンジニアがコードを書く機会は少なかったかもしれませんが、今やAPIを利用したコード開発は普通になってきています。PythonやJavaScript(node.js)といったスクリプト言語を使い、JSONやYAML形式のデータを処理して、最適化されたワークフローや監視管理システムを構築するのが当たり前となりました。GitHub上にはWi-Fiアクセスポイントやネットワークスイッチ、管理ソフトウエア向けのAPIコードが多く公開されており、開発者が簡単に利用できる環境が整っています。監視管理だけでなく、テレメトリーデータを収集して、リアルタイムモニタリングやAI(機械学習)を利用した振る舞い検知システムなど、様々な応用利用もでてきています。

ネットワーク技術が進化し、クラウドプラットフォームとの融合の中で、ネットワークエンジニアもAPIを活用した自動化やアプリケーション開発が重要なスキルになっています。HPE Aruba Networkingの開発者向けサイト「https://devhub.arubanetworks.com 」は、これらのニーズに応える包括的なプラットフォームです。この記事では、このサイトの概要と利用のメリットを紹介します。

2.クラウドネイティブアーキテクチャの導入

HPE Aruba Networkingの製品は、クラウドネイティブアーキテクチャを採用しており、製品が提供するほとんどの機能はREST APIやStream APIを介して操作が可能です。これにより、開発者はアプリケーションを自由に開発できます。また、DevOps環境の実現に役立つオープンソースツールとの統合もスムーズに行えます。

3.devhub.arubanetworks.comとは？

「https://devhub.arubanetworks.com 」は、HPE Aruba Networking製品に関する包括的なリソースとドキュメントを提供する開発者向けサイトです。このサイトでは、API、コードサンプル、SDK、ベストプラクティスが提供されており、開発者やネットワーク管理者が自社のネットワークインフラを効率的に管理、自動化できるようにサポートしています。

3-1.開発者向けのリソース

APIドキュメントとSDK

Aruba製品を活用した開発に必要なREST API/Streaming APIやSDK(library)が提供されています。開発者はサイトにある詳細な技術情報を取得し、コードサンプルや開発に利用できるツールを活用して迅速に開発を進めることができます。

3-2.自動化とワークフロー化

ネットワーク管理者は、DevOps実現するためのインテグレーションの方法や著名なIaC（Infrastructure as Code）のサンプルを利用することでネットワークの構成管理を自動化できます。これにより、反復作業の効率化や、エラーの削減が可能です。

3-3.製品とサポート内容

devhub.arubanetworks.comでは、以下のAruba製品群がサポートされています：

AOS-CX

ArubaOS 8

Aruba Central (ArubaOS 10, AOS-S含む)

ClearPass Policy Manager

User Experience Insight

Aruba Fabric Composer

Aruba EdgeConnect

それぞれの製品に対応するリソースとして、REST APIのリファレンスやワークフロー、SDK-Pythonライブラリ、Postmanコレクション、Ansibleリソースなどが提供されています（製品によって提供しているものは若干異なりますが。）

一例としてAruba Centralのコンテンツを見てみると、

REST API関連(API Reference Guide, Postman Collection etc)

STREAMING API関連 (websocket, protbuf, etc)

ANSIBLE (Example Workflow, Use Cases, ansible collection)

PYTHON (REST API SDK, Streamaing API client, etc)

などのコンテンツが提供されています。

リンク先のGithubでは、central含めて関連するcode, sampleなどが絶賛提供中になります。(現時点で46レポジトリ)

REST APIでは、API  Referenceはもちろんですが、POSTMAN使いには、便利なPOSTMAN Collection (Aruba Central, AOS-CXで提供)を用意しています。

　　

AOS-CXでは、Ansibleの他にも、Napalm, StackStorm, Terraformのコンテンツも提供しております。

4.まとめ

「devhub.arubanetworks.com」は、ネットワーク管理者や開発者にとって、HPE Aruba Networking製品を最大限に活用するための重要なリソースです。ネットワークの自動化やアプリケーション開発のスキルを磨きたい方は、ぜひこのサイトを活用してコードに挑戦してみてください。

5.最新アップデート情報

2024年9月に、新しい「HPE Aruba Networking Central」が発表されました。機能強化のひとつとして、今回90以上のAPIが追加される予定です。このアップデートにより、より高度で柔軟なネットワーク制御が可能になります。

こちらも、ぜひ、ご期待ください。

Aruba事業統括本部 テクノロジーコンサルティング部
水谷雅洋