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K_Matsushima

HPE Linux技術情報サイトの歩き方~Linux用ソフトウェアパッケージ SPPとMCPについて~

こんにちは、日本ヒューレット・パッカード合同会社でプリセールスをしております松島です。

今回は、4月12日のブログ記事「HPE Linux技術情報サイトの歩き方~CentOS代替ディストビューション情報について~」でも軽く触れました、Linux用ソフトウェアパッケージのSPP(Service Pack for ProLiant)とMCP (Management Component Pack)について説明します。

Linux技術情報サイトのトップページはこちらから:https://www.hpe.com/jp/linux

SPP(Service Pack for ProLiant) – RHEL/SLES

SPP(Service Pack for ProLiant)は、Red Hat EnterpriseとSUSE Linux Enterprise Server用に、ファームウェア、管理ツール群、ドライバーを提供するソフトウェアパッケージです。

SPPに標準で用意されたSUM(Smart Update Manager)インストーラにより、Red Hat Enterprise及びSUSE Linux Enterprise Server上で一括でファームウェア、管理ツール群、ドライバーをインストール及び更新できます。

SPPで提供されている管理ツール群には主に以下のものがあります。

・asmd(障害監視エージェント)

・ssa (SmartArrayコントローラ用設定・診断ツール)

・ssacli (CLI版ssa)

・ssaducli (SmartArrayコントローラ診断・構成情報ツール)

・MRStorageAdministrator (MegaRAIDコントローラ用設定管理ツール)

・storcli (CLI版MegaRAIDコントローラ用設定管理ツール)

・sut (OneView/iLO経由でのファームウェア及びドライバー更新エージェント)

・hponcfg (スクリプト形式でのiLO設定ツール)

 

また、SPPメディアから起動するオフラインモードでは、OS非依存でファームウェアの更新が行えます。

 

SPPや管理ツール群に関する情報は、以下のHPE Linux技術サイトで紹介されています。

・Linux技術情報サイトの「ソフトウェア」

    ― Linux関連ソフトウェアを紹介しているページです。

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・Linux技術情報サイトの「技術文書」

    ―Linux関連ソフトウェア等の詳細な技術情報を掲載しているページです。

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MCP (Management Component Pack) – その他Linux

MCP(Management Component Pack)は、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server以外のLinuxディストリビューション用に、管理ツール群を提供するソフトウェアパッケージです。SPPと異なりドライバーは含まれていませんので、各ディストリビューション標準のドライバーを使用する事となります。また、ファームウェアについては、前述のSPPのオフラインモードで適用する事となります。

MCPを提供しているLinuxディストリビューションは以下の通りです。

・Oracle Linux

・CentOS

・AlmaLinux

・Rocky Linux

・Ubuntu

・Debian

MCPで提供している管理ツールは以下の通りです。SPPのようにSUM(Smart Update Manager)インストーラは提供されませんので、個々の管理ルールのパッケージを、rpmコマンド等の通常のパッケージインストールコマンドでインストールする事となります。

・asmd (障害監視エージェント)

・ssa (SmartArrayコントローラ用設定・診断ツール)

・ssacli (CLI版ssa)

・ssaducli (SmartArrayコントローラ診断・構成情報ツール)

・storcli (CLI版MegaRAIDコントローラ用設定管理ツール)

・hponcfg (スクリプト形式でのiLO設定ツール)

 

MCPに関する情報は、以下のHPE Linux技術サイトで紹介されています。

・Linux技術情報サイトの「技術文書」

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また、SPPやMCPは、SPPのISOイメージや、MCPのパッケージ群をまとめたtgzやISOイメージからインストールする方法以外に、SDR(Software Delivery Repository)というHPEが用意しているインターネット上のリポジトリーを利用してインストールする事も可能です。

SDRの利用方法については、以下のHPE Linux技術サイトで紹介されています。

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以上、Linux技術情報サイトのご利用一例として、今回はSPPとMCPについてご説明いたしました。HPEのLinux技術情報サイトが、皆様のLinuxに関する情報収集・問題解決の手助けとなれば幸いです。

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作者について

K_Matsushima

日本ヒューレット・パッカード合同会社で Server ・Lnux関連のプリセールスを担当しています。