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Reina_Yamashita

【vol.6】HPE検証センターの若手エンジニア.log

突然ですが皆さんの家にHPEサーバーが届いたとします。何に使おうと考えますか?

 

下の図は、クライアントPCがVPNサーバーを経由して、ソリューションセンターの機材(HPE ProLiant DL380 Gen10 Plus)にアクセスする構成の結線図です。

結線図例結線図例

 

検証案件の多くは、このサーバーを踏み台サーバーとして、他の検証目的の機材(SimpliVity, Synerygyなど)にアクセスできるように結線されます。

このブログでは、実際に担当した案件のセットアップ作業の一部をご紹介します。

HPE ProLiant DL380 Gen10 PlusにWindows Server 2019をインストールして、リモートデスクトップ(RDP)接続できるようになるまでの大まかな流れをご説明します。

 

iLOの操作画面を見てみたい、サーバーへのOSインストール手順がわからない、突然サーバーが家に届いてしまってどうしよう、という方の簡単なガイドになればと思います。

(Windowsサーバーを構築できれば様々な使い方ができます!他にもLinuxやESXiなどドライバが対応しているOSをインストールすることも可能です。)

 

以下のような手順で説明します。操作画面はポイントとなるところのみ表示しています。

詳しくはHPE公式マニュアルのリンクをご参照ください。

  1. iLOにアクセスし論理ドライブの作成
  2. OSのインストールとSPPの適用
  3. IPアドレスの設定とリモートデスクトップ(RDP)接続

 

  1. iLOにアクセスし論理ドライブの作成

     

    クライアントPC上のブラウザからiLOにアクセスし、コンソール画面でリモートから様々な設定ができます。

    OSをインストールする領域としてHDDのRAIDを構成します。Intelligent ProvisioningでRAID1のHDD構成を行います。(HPE公式マニュアル

    メンテナンスの実行で「RAIDの構成」を選択メンテナンスの実行で「RAIDの構成」を選択

     

    未割当のHDDを2台を選択未割当のHDDを2台を選択

     

    RAIDレベルがRAID1になっていることを確認して作成画面に進むRAIDレベルがRAID1になっていることを確認して作成画面に進む

     

    作成後に論理ドライブが正しく作成されたことを確認作成後に論理ドライブが正しく作成されたことを確認

     

  2. OSのインストールとSPPの適用

     

    続いて、先ほど作成した論理ドライブにOS(Windows Server 2019)をインストールします。(HPE公式マニュアル

    各機種に対応しているWindows Server OSのバージョンはこちらから確認ができます。

     

    Windows Server 2019のisoファイルをiLOの仮想メディアとしてマウントWindows Server 2019のisoファイルをiLOの仮想メディアとしてマウント

     

    サーバーを再起動しPOST画面でF11を押してワンブートメニューに入るサーバーを再起動しPOST画面でF11を押してワンブートメニューに入る



    isoファイルがマウントされているiLO Virtual USBCD-ROMを指定isoファイルがマウントされているiLO Virtual USBCD-ROMを指定



    Windowsのセットアップダイアログから設定を進めるWindowsのセットアップダイアログから設定を進める



    インストール中インストール中



    ユーザー名とパスワードの設定後のログイン画面ユーザー名とパスワードの設定後のログイン画面


    続いてSPP(Service Pack for ProLiant)を適用します。

     

    SPPのisoファイルをiLOの仮想メディアとしてマウントSPPのisoファイルをiLOの仮想メディアとしてマウント

     

    マウントしたSPPのCDドライブを選択マウントしたSPPのCDドライブを選択

     

    インストール方法の続きはこちらをご参照ください。

     

     

  3. IPアドレスの設定とリモートデスクトップ(RDP)接続

     

    ここまででWindows Server OSのインストールは完了です!

    RDP接続するためには、デフォルトのDHCPをオフにして、IPアドレスを手動で振る必要があります。結線図例のMgmt LANからのびているのがOS用のポートです。

     

    サーバーマネージャーで接続されているポートを確認し選択サーバーマネージャーで接続されているポートを確認し選択

     

    固定IPアドレスとサブネットマスクを入力※VPNサーバーと通信できる値固定IPアドレスとサブネットマスクを入力※VPNサーバーと通信できる値

     

    RDPを有効化RDPを有効化

     

    VPNで通信できる他のデスクトップ(172.16.112.1)から作成したWindowsサーバー(172.16.112.22)にRDP接続を行います。

    RDPアプリケーションを起動しIPアドレスとユーザー情報入力RDPアプリケーションを起動しIPアドレスとユーザー情報入力

     

    RDP接続成功RDP接続成功

     

    以上で、VPN経由でどこからでもWindowsサーバーにアクセスできるようになりました。

    Windows Updateや必要に応じてファイヤーウォールなどの設定を行い、サーバーのセットアップは完了です。

     

ご存じの方も多いと思いますが、現在はWindows Server 2022が最新バージョンとしてリリースされてています。

今回使用したHPE ProLiant DL380 Gen10 Plusをはじめ、Windows Server 2022にも対応している機種をソリューションセンターではご用意しております。

Windows Server 2022を使用した検証情報については今後アップデートさせていただきます。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

作者について

Reina_Yamashita