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Reina_Yamashita

【vol.8】HPE検証センターの若手エンジニア.log

皆さん、こんにちは。日本ヒューレット・パッカードでプリセールスをしております、山下です。

日本では4月が年度初めの企業も多く、入社式や新人研修といったイベントがひと段落した頃ではないでしょうか。

HPE本社をはじめとするアメリカのIT企業では、New Graduate Enablementと呼ばれる、トレーニングプログラムが6月から一年間にわたって実施されます。

一方で日本の新卒採用はポテンシャル採用とも言われるように、どのようなバックグラウンドを持つ大卒者でも、採用後のビジネス研修を受けた後は、現場のOJTで専門スキルをトレーニングするという方針が主流とされています。

 

私が所属する、プリセールスエンジニアリング統括本部長の関口ニーナさんは、新人にはHPEの技術的なポートフォリオを、体系的に学ぶ長期的なプログラムが重要と考えています。 
現場でのOJTは非常に大事なものですが、習得する知識やスキルに差が出る可能性があり、また、習得したスキルを評価する仕組みを確立するためにも、プリセールス組織としてプリセールスエンジニアを育てる研修プログラムを用意する必要があると考えています。

そこで本部の配下には昨年から、Enablement Program(以下、本プログラム)として新しい部署が設けられ、研修プログラムの見直しと開発に力を入れる方針となりました。本プログラムのマネージャーを務める田代さんは、私の所属するソリューションセンターでエンジニアをされている先輩でもあります。

そこで今回は、日本ヒューレット・パッカードの研修について、少しでもご理解いただけるよう、田代さんの語る本プログラムに対する考えをレポートさせていただきます!

 

本プログラムでは、研修を「汎用的なITスキル」と「HPE Specificなスキル」の2軸を基準に下図のような4つのセグメントに分けて考えています。左下の「社内教育部門の教育プログラム」は、これまでも弊社の新入社員が共通して受けていた、ITの基礎知識を習得する研修になります。また右上の「配属後研修」は、各部署に配属された後、メンターや先輩から業務のフローや技術を学ぶOJTなどにあたります。こちらも、現場で独り立ちするまでの重要な研修として組織的に取り組まれてきました。

 

※図は開発中のもの※図は開発中のもの

 

本プログラムで田代さんが新たに取り組んでいるのは、左上の「外部教育プログラム」と、右下の「内製教育プログラム」になります。外部教育プログラムでは、CompTIAやVCPといった、ベンダーニュートラルなIT関連資格の認定などを行っている機関が提供している既成のコンテンツを使用します。私もこのプログラムの一環としてCompTIAの研修を受けさせていただき、Network+とServer+の資格を取得することができました。

 

そして、田代さんが特に注力して取り組む必要があると語るのは、内製教育プログラムです。HPE製品の特長を幅広く紹介する動画や、社内で開かれた勉強会のアーカイブから厳選したリンクがまとめられたコンテンツになっています。

 

田代さんが取りまとめているタスクフォースチームの皆さんは、プリセールスエンジニアリング統括本部の各部から集められたメンバーで構成されています。様々な専門分野をお持ちの皆さんでコンテンツの監修、パイロット版の制作などに取り組まれています。

プログラムが実施されて半年ほど経つ現在は、私を含む若手社員がパイロット版を受けたり、フィードバックをしたりといった実験的な段階です。来年の新人研修が始まるころには、プログラムの体制が整うことを目指しています。

 

本プログラムは、入社直後の社員教育を一律化するためのものでもあるため、中途採用のプリセールスにも活用していただく予定です。近年は日本企業でも取り入れられてきているジョブ型の働き方を、日本ヒューレット・パッカードでは採用時から実施しています。入社時から専門性を持って仕事がしたい皆さんにとっては、自律的なキャリアを実現することができます。

 

最後に、本プログラムのマネージャー田代さんと統括本部長の関口ニーナさんよりメッセージをいただきました。

Enablement Program マネージャー 田代さん

「教育体制が整っていることは、社員のモチベーションにもつながると考えています。勉強は一人でも出来ますが、会社がサポートし寄り添うことで、会社を信頼し、会社に貢献しようという気持ちが生まれると思います。このプログラムはまだまだ未完成で、全体の見直しや修正が必要ですが、一緒に活動してくれるメンバーの皆さんと協力して、プリセールスエンジニアにとって有益な研修プログラムを作っていきたいと思います!」

プリセールスエンジニアリング統括本部長 関口ニーナさん

「テクノロジーは常に発展、変化しています。このため、プリセールスエンジニアは勉強し、学び続けています。テクノロジーはとても複雑で、ITの仕組みについて基礎的な知識をしっかりと身に付けることが不可欠です。田代さんは、新入社員がITの道を歩み始めるための支援プログラム作りに挑戦しています。今後、メンバーから意見やアイデアをいただきながら、プログラムができあがっていくのが楽しみです。また、自分自身のITキャリアに時間とお金を投資することも欠かせません。オールラウンドなプリセールスエンジニアとして成功するためには、仕事以外の講座の受講や、ITグループへの参加、独学での勉強も重要です。」

 

仕事だけに関わらず、身の回りのテクノロジーは日々進化しており、誰もが生活をする上で情報のアップデートが欠かせない世の中になってきています。

そこで、ソリューションセンターの機材も出展しているInterop Tokyo 2022 が6月に開催予定です。国内最大規模のネットワークイベントとなっており、今年は数年ぶりの現地開催が決定しました。私も会場のセミナー室で登壇をさせていただく予定なので、HPEや最新テクノロジーにご興味のある方はぜひお気軽にお立ち寄りください、幕張メッセでお待ちしております!

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

作者について

Reina_Yamashita