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MiwaTateoka

Windows Server 2019ライセンスについて復習してみましょう

Windows Server 2019 Core Licensing.jpg多くの組織は、従業員のリモートワークに対応するためのIT変更を必要としており、Windows Server 2019などのサーバーオペレーティングシステムのライセンス要件に関してさまざまな疑問を抱えています。ビジネスニーズの変化を受けて、必要なライセンスを保有していることをお客様に確認することが重要となっています。

 

Windows Server 2008のサポート終了とともに新しい年が始まりました。 HPE OEM Windows Server 2019のライセンスルールの簡単な復習コースを開催するのにぴったりなタイミングではないでしょうか。ご心配なく、ブログの最後でテストに合格する必要はありません!

 

ブログポスト:
Windows Server 2019 StandardDatacenter  コアベースのライセンシング

Windows Server 2019 StandardWindows Server 2019 Datacenterコアベースのライセンスモデルに沿っています。つまり、Windows Server 2019 StandardDatacenter エディションのライセンス要件は、サーバーの物理コア数に基づいて決定されます。

: これは、プロセッサベースのモデルに従うWindows Server 2019 Essentialsとは異なるライセンスモデルです。

 

コアベースのライセンスルール

Windows Server 2019 StandardWindows Server 2019 Datacenter コアベースのライセンスの使用にあたり、いくつかの重要なルールがあります。

  • すべてのサーバーに最低1つのベースライセンスが必要です
  • サーバー内のすべての物理コアにはライセンスが必要です
  • サーバーの物理プロセッサごとに最低8つのコアライセンスが必要です
  • 各サーバーに最低16のコアライセンスが必要です




そんなに難しくないですよね?  Windows Server 2019 StandardまたはDatacenterで新しいサーバーをセットアップする場合は、次の項目を確認しましょう。そのサーバーにはWindows Server 2019 のベースライセンスがありますか?全ての物理コアにライセンスが充てられていますか? 各物理プロセッサには少なくとも8つのコアライセンスがありますか? サーバーには合計で少なくとも16のコアライセンスを充当していますか?

 

これらすべての質問のこたえが「はい」ならば、問題ありません!

 

ベースライセンスとコア追加ライセンス:すべてのサーバーコアのライセンスを取得する方法

上記のルール#1を覚えていますか?「すべてのサーバーには最低1つのベースライセンスが必要です」。かならず必要なライセンスであるベースライセンスを忘れないようにしてください。サーバーコアのライセンスには、ベースライセンスとコア追加ライセンスの2種類があります。

 

ベースライセンス
ひとつのベースライセンスは、最大16コアをカバーします(これは、ルール#4で紹介したサーバーごとにライセンシングが必要なコアの最小数です、覚えておいてください)。Windows Server 2019 Standard ベースライセンスは、サーバー上のすべての物理コアにライセンス条件が満たされている場合、2つの仮想OSEまたはHyper-Vコンテナーの権利を提供します。また、Windows Server 2019 Datacenter ベースライセンスは、サーバー上のすべての物理コアにライセンス条件が満たされている場合、無制限の仮想OSEまたはHyper-Vコンテナーの権利を提供します。

ベースライセンスには、HPEまたはHPE販売パートナーによってサーバーに添付された認証証明書(Certificate of Authenticity、略称COA)、プロダクトキー、製品ソフトウェアとマイクロソフトソフトウェアライセンス条項(以前はエンドユーザーライセンス契約またはEULAと呼ばれていました)が含まれます。これらはすべて、サーバーのライセンスを取得に必要なものです。

しかし、サーバーに16を超えるコアがある場合はどうしたらいいでしょうか? ルール#2(サーバー内のすべての物理コアにライセンスが必要)をユーザーが満たしていることをどのように証明するのでしょうか?このような時のために、コア追加ライセンスがあります。

 

コア追加ライセンス
コア追加ライセンスをサーバーに追加して、Windows Server 2019 Standardのより多くのコアまたはより多くの仮想マシン(VM)をサポートできます (2 VMごとに、サーバー内のすべてのコアぶんのライセンスを再度満たす必要があります)。

 

HPEは、Windows Server 2019 StandardWindows Server 2019 Datacenterの両エディションの24、および16コアのコア追加ライセンスを提供しています。

追加ライセンスは、COAステッカーが貼られた紙のライセンスカードとして提供されます。コア 追加ライセンスにはベースライセンスに入っているすべての同梱物が含まれていないことにあなたはお気づきでしょう。すべてのサーバーに少なくとも1つのベースライセンスがすでにあるというルール1のためです。そして、このベースライセンスにコア追加ライセンスを足すことで追加VM用のライセンスを追加できるわけです。

Windows Server 2019 Datacenter コア追加ライセンスは、ベースライセンスとHPEサーバーと同時に購入する必要があることに注意してください。 ただし、Windows Server 2019 Standard コア追加ライセンスはサーバー販売後(APOS)にも販売でき、さらに、すでにWindows Server 2019 Standard ベースライセンスがある別のサーバーに再割り当てできます。

Windows Server 2019 StandardWindows Server 2019 Datacenterのコーアベースのライセンスについて学んだので、次は実践です。コアベースのライセンスに従って、以下の例にしたがって、ライセンスを取得する方法を考えてみましょう(ご心配なく、これはテストではなく、単なるおさらいです)。

 

1:                                                                                                           

  • 1 物理サーバ
  • 1 プロセッサー
  • 4 コア


答え: このサーバーに適切なライセンスを取得するには、1つのベースライセンスが必要です。サーバーあたり16コアと2プロセッサーをカバーします。このサーバーにはプロセッサが1つとコアが合計4つしかありませんが、ライセンシングのルールに従うには、少なくとも1つのベースライセンス、サーバーごとに最低8コアライセンス、サーバーごとに最低16コアライセンスが必要です。

 

2:

  • 1 物理サーバー
  • 2 プロセッサ
  • 8コア

 

答え:  このサーバーのライセンスを適切に取得するには、1つのベースライセンスが必要です。1つのベースライセンスでサーバーあたり16コアと2プロセッサーをカバーします。このシナリオでは、それぞれ8コアの2つのプロセッサーがあり、合計16コアです。 ベースライセンスはこれを完全にカバーします。

 

もっと難しいものに挑戦してみましょう。

 

3:

  • 1 物理サーバー
  • 2 プロセッサ
  • 12 コア

 

答え: このサーバーのライセンスを適切に取得するには、1つのベースライセンスとコア追加ライセンスが必要です。それぞれが12コアの2つのプロセッサーでは、合計で24のコアがあります。ベースライセンスは最大16コアの権利しか付与しないため、コア追加ライセンスカバーする必要があるコアは8になります。

 

Windows Server 2019 StandardWindows Server 2019 Datacenterのライセンス要件を決定するためヘルプが必要ですか?そんな場合には、特定のシステムのライセンス要件を判断するのに役立つWindows Server Core Licensing Calculator が用意されています。Windows Server 2019 StandardまたはWindows Server 2019 Datacenterを選択し、プロセッサとコアの数を入力するだけで、必要なライセンスの数と種類が自動で算出される便利なツールです。

 

Windows Server 2019 Licensing.jpg

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MiwaTateoka