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NaomiN

Windows 11への移行に備えて

最初のWindowsである「Windows1.0」は1985年のリリースでした。

インターネットと共に爆発的に普及した「Windows95」からは27年が経ちました。

 

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今回のITエキスパートブログは、Pointnext事業統括 デジタルワークプレイスソリューション部 シニアコンサルタント 北尾 香織が、現在の最新バージョンである「Windows11」の移行に関してお話します。

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Windows 10の後継OSとなる「Windows 11」が2021105日にリリースされてから、まもなく1年を迎えようとしています。Windows 11への移行は、Windows 10デバイスへの無償アップグレードが実施されるほか、Windows 11がプリインストールされたPCPCメーカーから入手可能になりました。既にWindows 11PCを購入し、機能差異の確認、アプリケーションの検証等に着手されている企業もいらっしゃると思います。Microsoft社の発表によると、Windows 10のサポート終了が20251014日であることから、次のPC更改のタイミングでWindows 11への移行を検討している企業も多いのではないでしょうか。Windows 10がサポート期限を迎えるまでに企業のPCを全台Windows 11に移行するために実施することを改めて整理してみたいと思います。

 

Windows 10移行時の主な施策

 

Windows10移行案件の実施施策.jpg

 

上図は、Windows 10を導入するときに検討、実施した主な施策です。『Windows as a Service (WaaS)』という新しい概念に基づき、『OSマスターイメージ標準化設計』や『FU(機能更新プログラム)/QU(品質更新プログラム)の適用・運用方針検討』、『業務アプリケーション検証・改修』を中心に新たに検討、実施したことが多かったかと思います。Windows 11においても、WaaSの考え方は変わりませんので、Windows 10移行時ほどのインパクトはないでしょう。

Windows 11移行時の見直しポイントを挙げてみました。

 

Windows11移行時の考慮ポイント.jpg

 

見直し事項や台数を考慮し、いつから移行計画を立て始めれば202510月までに全台の入れ替えが完了するかイメージしてみてください。

 

変わったのはOSだけではない

 Windows 11への移行を控え、大きく変わったのは、OSの機能そのものよりも、私たちの『働き方』、『働く場所』であると言えます。パンデミックの急激な拡大により、IT部門が急遽、リモートデスクトップ環境の構築やVPN回線の増強などを行い、現行環境の中で、いかにテレワーク環境を実現するかという対応に迫られたという声を多く聞きました。現在はパンデミックの終息が未だ見えない中で、新たな働き方としてテレワークとオフィスワークのハイブリッド型であるハイブリッドワークが主流になりつつありますが、従業員が働く場所の選択ができることには業務継続や生産性の観点でメリットがあります。

 とりわけ、業務端末の環境は従業員の生産性に直結します。オフィスワーク主体の際に『普段使い』している端末やITツールをテレワークでも利用することが、働き方や働く場所を変更する際のハードルを極力下げ、柔軟なテレワーク業務を可能にします。

 一方で、働く場所の自由度、柔軟性に伴い、情報漏えい等のセキュリティリスクが上がるのも事実です。境界型セキュリティの崩壊により、ゼロトラストというセキュリティの新たな概念が世の中をにぎわせていますが、何を守るか、どこを守るか、またその優先度も企業により異なります。従業員の意識もIT環境も一足飛びには変わりません。

 

テレワークに求められるクライアント環境検討要素.jpg

 

 

HPEでは、テレワークに求められるクライアント環境を上図の6領域に分けて、お客様と検討を進めています。OS移行に合わせて、PC管理基盤の刷新を検討したり、端末セキュリティ対策を強化したりと、検討は多岐に渡ります。テレワーク環境下での端末管理・運用については、過去ブログをご参照ください。

突貫でテレワーク環境を構築せざるを得なかったために、業務端末環境においてもユーザーの使い勝手、セキュリティ対策、日々の運用等、考慮不足や後回しになってしまった施策もあるのではないでしょうか。

 

さいごに

 2025年と聞くと、少し先の話に思えるかもしれませんが、単なるOSのサポート切れ対応・移行ではなく、今後の働き方に適した業務端末を見直すタイミングとして、クライアント環境整備の計画を始めてみてはいかがでしょうか。HPEでは、Windows 10からWindows 11への移行・展開計画の策定や標準化設計だけでなく、今後の働き方を見据えたクライアント環境全般の検討から導入、運用まで様々なご支援をさせていただいております。クライアント環境全般の方針、もしくは特定の領域におけるご相談など、お気軽にお声掛けいただければ幸いです。

 

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https://www.hpe.com/jp/ja/services/pointnext.html

 

 

 

 

 

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作者について

NaomiN

Pointnext事業統括 コンサルティングビジネス開発部